クマ坊の日記

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口下手な私が講演できるわけ

先日、打ち合わせで伺ったお客様から「この前、クマ坊さんの講演会にいました。話が上手いんですね」とお褒めの言葉を頂きました。そのような感想を頂くととても嬉しいです。そんな自慢話を家庭でしても、妻は絶対信じてくれません。そもそも講演なんて絶対できないと思っています。そりゃそうです。普段の私は物静かですから。妻がそう思うのも当然です。今日は口下手な人がどうしたら説明上手になるかお伝えしたいと思います。

目次

 

 

口下手な私

昔は話が上手な人に憧れていました。芸人さんで言えば明石家さんまさんとか、とんねるずとか。自由自在に話ができたらどんなに楽しいだろうと憧れました。口下手な自分にはコンプレックスを抱いていました。

その考えが変わったのは大学生になった頃です。国際政治を扱うゼミ活動でゼミ長を務めました。当時としてはかなり真面目にゼミ活動をしていました。活動の一環でディベートを行うのがそのゼミの伝統でした。ディベートとはあるお題に沿って、正反対の立場に立って相手を論破する、異なる意見をぶつけることで第三の意見を創り出すというものです。濃密な準備と即興性の両方が求められます。ここで大切なのは相手をよく理解することです。口下手な私は、昔から相手の話を良く聞くのは得意だったんですよね。本を読むのも好きだったのでディベートのお題が出たらよく勉強しました。ある程度準備しておくと、不思議と本番で言葉がて出来ました。また相手の話を聞くことで話の矛盾点を見つけるのも得意でした。そんな経験を通して口下手な私でも相手を納得させることができるんだと僅かな驚きと自信を手にすることができました。

 

口下手な人の強み

話し下手だと自覚しているから小さい頃から聞き役が多いと思います。コミュニケーション取れなくなってしまいますから。世の中の多くの人は、自分に1番関心があります。自分が聴きたいこと、見たいものに意識がいきます。口下手な人は周囲とコミュニケーション取るために必死に観察します。空気読むのが上手くなります。口数は少なくても、ボソッとした一言で会話の美味しいところを持っていけるのではないかと私は解釈しています。

 

社会人になってから意識してトレーニングした

 お客さまと会話ができなければ、仕事になりません。聴き上手でもしっかり説明ができなれば受注まで至りません。話が上手くなるのはズバリトレーニングと場数です。どんな領域でも熟達化するのに1万時間が必要とされます。「10年ルール」とも呼ばれています。私も今のように話せるようになったのは30歳を過ぎてからです。いかに難しいことを平易に楽しく伝えられるかを意識しています。

 

明石家さんまさんの教え

面白く話すのにお手本となるのは、芸人さんです。落語なんかもいいですよね。ただ単にお笑いが好きというのもありますが💦サンドイッチマンとか博多華丸・大吉、COW COWなんかが好きです。

以前、笑いの大天才明石家さんまさんが、笑いについて端的にコメントしていました。「笑いなんて緊張させて緩和するだけ」なるほどなーと思わず唸りました。どの分野でも、道を極めた人は物事の本質を短いフレーズでいい表せますよね。「緊張させて緩和」 確かに本気の告白をする時に、オナラをしたらそれだけで笑えますからね。いや愛想つかされて告白失敗しますね。

人前で話す時も同じで、真面目な話を一本調子でしないようにしています。合間合間にユーモアを入れたり、聴講者に質問したりしてリズムを変えるようにします。

話芸に終わりはないですね。まだまだ修行せねば。