クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】行動が先、信頼は後

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今年も新入社員研修の季節がやってきました。私たち研修講師にとっては、北へ南へ、西へ東へと全国を飛び回りながら新入社員研修を実施する日々が続きます。連戦は体力的に厳しいですが、少しでも若い人のお役に立てればとの一心で頑張っています。ということで今日は新入社員の育成について考えます。

学生から社会人へのトランジション

昔は新入社員研修は儀式的ない意味合いも濃かったように感じます。しかし、現在では学生から社会人への移行(トランジション)を意識して新入社員研修の多くが設計されています。もっともトランジションは簡単に出来るものではありません。ある程度の時間は必要です。小学生から中学生、中学生から高校生、高校生から大学生。歳を取ると忘れがちですが、それぞれのステージに慣れるまでには時間がかかるものです。

また、トランジションを行う課程で、親や先生や友人などの他者からの支援を獲得できるか否かも大事なことです。社会人になるにあたっても、上司や先輩と良好な関係性を構築するのは大切になります。逆もまた然りで、教える側も教えられる側といかに信頼関係を構築できるかが育成の成否に影響します。

 

スモールステップとフィードバック

私たち研修講師も受講者と信頼関係を構築することが極めて大切です。そのためには、学習ゴールを明確にし、ゴールから逆算してスモールステップで課題を設定することが求められます。次にやらせてみて、即時フィードバックを繰り返すことです。名刺交換や電話応対、敬語、仕事の進め方。。。新入社員にとっては全て初めての体験になります。スモールステップとフィードバックを繰り返す課程で信頼関係は深まります。上司や先輩の心意気や熱意だけでは無意味で、具体的な行動を通してこその信頼関係は深まり、人材育成も上手くいくサイクルが回るのです。