昨日は今年初めての研修講師としての仕事でした。受講者からの反応が、ダイレクトに分かる研修講師の仕事は面白いなと改めて実感しました。今年は現場での仕事を増やしたいものです。さて、今日はビジネスパーソンの成長についてのお話です。
70:20:10の法則
このブログでも、耳がタコになるぐらい語っているお話です。人の成長に影響を与えるのは7割が直接経験、2割が他者との関わり、1割が公式の勉強会。(授業や研修)になります。ただし、経験すれば誰でも成長出来るということでもありません。大事なのは経験学習サイクルをいかに回せるかになります。
経験学習サイクル
ジョン・デューイによって提唱され、コルブによって世の中に広まったのが経験学習サイクルです。経験→振り返り→教訓化→実践のサイクルを回すことで人は成長するという内容です。
自分の能力より適度にストレッチした経験に挑戦し、他者からのフィードバックを材料にしながら振り返り、教訓を抽出し、別の場面で実践出来るか否かが成長の成否に影響します。
素直が最大の資質
振り返りを行う際には、他者からのフィードバックが不可欠です。自己理解には、
- 自分だけが知っている領域
- 他者だけが知っている領域
- 自分も他者も知っている領域
- 自分も他者も知らない領域
の4つがあります。フィードバックに必要なのは、他者だけが知っている領域の情報です。自分が気づいていない情報ですから、耳の痛い情報、同意しかねる情報も含まれます。それらの情報を受け入れることは、時には辛さを求められます。これまで培ってきた自信やプライド、価値観が邪魔して素直にフィードバックを受け入れるのを阻害するからです。
でも、より成長する人は素直に他者からのフィードバックを歓迎します。「実るほど神戸を垂らす稲穂」という奴です。多くのビジネスパーソンを見てきましたが、成長して大成する人は、頭のいい人でも、スキルが高い人でもなく、最も素直な人だと私は考えます。