クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】今が中途半端に充実していると、人は学ばない

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私の生業は企業の人材育成を支援です。イメージしやすいのは、企業内で実施する管理職研修などの企画や実施運営になります。昨今、政府が力を入れている施策にリスキリングがあります。岸田首相は5年間で1兆円の予算をつけることを発表しています。私が所属する人材育成業界は狂喜乱舞です。まあ、リスキリング=DXなので、残念ながら私自身の仕事には影響が少ないのですが。周囲の鼻息の荒さとは対象的にビジネスパーソン側のリスキリングへの注目度はまだまだのようにも見えます。今日は日本のビジネスパーソンさなぜ学ばないかを考えてみます。

どれぐらいのビジネスパーソンが学んでいるか?

厚生労働省の調査結果を見ると、自己啓発に取り組んでいるビジネスパーソンは全体の約3割という結果が出ています。この割合は実は毎年あまり変化なかったりします。いつの時代も学ぶ人学んでいるということです。ただ興味深いのは業種や職種によってもバラツキが見られます。業種では、情報通信、教育、金融、保険、電気ガスなどインフラ業の方が自己啓発している割合は高いです。職種ではエンジニア、研究職、商品開発職、企画マーケティング職が自己啓発の割合が高くなります。必要に迫られてという背景が多そうです。この必要に迫られるという環境の要素は、大人の学びに大きな影響を与えています。

適度な危機感

部署が異動になったり、転職したり、昇進昇格で仕事の役割が変わったり。キャリアや業務上で起こるイベントをきっかけにして、学び直しの作業が始まります。逆に同じ仕事を続けると、能動的に学び直そうというメカニズムは働きにくいです。また同様に、そこそこ良い人事評価、例えば5段階て4の評価をもらっているビジネスパーソンも学び直しのメカニズムは働きづらいとう調査結果もあります。何故なら、これまでの仕事を続けても、成果や報酬や影響力の発揮に繋がらないと認識してしまうのが理由です。

サッカー選手

私はfootballが個人的に大好きです。サッカー選手はより高いレベルを求めて、海外リーグへの移籍を目指します。海外で戦うと、Jリーグでは体感できないスピードやインテンシティに遭遇します。それ以外にも、グランドコンディションや、チームメイトとのコミュニケーション、生活リズムあらゆるものが違うので、適応することが求められます。その過程で学び直しを迫られ、選手は成長します。ビジネスパーソンの学び直しも一緒ですね。劇的な変化でなくていいので、少しづつ新しいことにチャレンジすることです。しかも継続して。年齢を重ねても成長している人は、好奇心旺盛で新しいことにチャレンジしている人です。本人的にはチャレンジという感覚はなくて、楽しいから学んでいるだけですが。そのような学ぶことを楽しむマインドを若い時に、身につけておくと強いなと感じます。