クマ坊の日記

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【マネジメント】厄介なメンバーをどう扱うか

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管理職はメンバーを選べません。多少の意見は言えてもスタッフィングは、知らぬ場所で決まっており、このメンバーで頑張ってくれと言われる場合がほとんどです。全員が優秀なメンバーなんてこともまずはありません。多様なメンバーを活用していくことが期待されます。今日は厄介なメンバーの扱い方について考えます。

管理職の精神的負担の深刻さ

厄介なメンバー、指示に従ってくれなくて、仕事のパフォーマンスも悪くて、周りにもいい影響を与えない人物をさします。経験のあるベテラン部下。長年特定の業務を従事することで、自分のお城を作ってしまうお局さんとか。管理職の立場からすると、そういう人が1人いても計算済みなので職場の生産性にはそれほど影響はありません。寧ろ影響が大きいのは、管理職の精神衛生上の負担です。厄介なメンバーとどのように話せばいいのか?どのように扱えばいいかで頭の中がいっぱいになります。パワハラやセクハラなどのハラスメントの問題も気にしなくてはいけないので、スパイシーなフィードバックするのも躊躇います。

フリーライダー問題

中期で考えると、厄介なメンバーがもたらす周囲への負の影響が問題となります。働かないメンバーを放置すれば、周囲の真面目に働くメンバーのモチベーションを著しく落とします。少数派だったはずのフリーライダーが職場で大量発生することにも繋がりかねません。そういうリスクも孕んでいるので、厄介なメンバーを放置してはいけません。

周囲の指示を取りつける

いきなり厄介なメンバーを変えようとしても時間と労力の無駄です。まずは職場の中で数が多い人たちの問題を優先的に解決することです。そうすることで、生産性も高まるし、メンバーからの支持も取りつけることができます。メンバーからの指示を獲得できると、厄介なメンバーも管理職に食ってかかりにくくなります。周囲から余計浮いてしまうから、管理職に対しても不用意な発言はしにくくなります。

厄介なメンバーの得意なことに目を向ける

職場内のパワーバランスを利用して、厄介なメンバーの発言を封じ込めるだけで満足してはいけません。働いている以上、しっかり仕事してもらわなくてはいけません。どんな人にも、得意なことはあるので、そこに着目して仕事をアサインします。本来の職能基準を考えたら、全然物足りない仕事でも構いません。多くの場合、給料分の仕事では全然ありませんが💦 大事なのは与えられた仕事を全うしてもらう姿勢です。職場の他のメンバーの頑張りにフリーライドさせず、少しでも貢献してもらうことを要求することです。そして決めたタスクに関しては、放置せずに進捗を管理することです。最初は相手も不貞腐れたり、良い反応を示さないことも多いでしょうが、決めたことはブレずに淡々と進捗管理することです。進捗管理はロジカルな視点でフィードバックします。そうしていると、相手も根負けします。毅然とした姿勢を周囲のメンバーも見ているので、求心力が高まり仕事がしやすくなります。