クマ坊の日記

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【マネジメント】縁の下の力持ちのマネジメントのコツ

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先日、上司と昼飯を食べている時にどんなメンバーが職場に欲しいか?と言うテーマが話題になりました。今日は職場で重宝される人物像について考えてみたいと思います。

目立つ仕事、地味な仕事

会社としてもやるべき領域であり、個人としてもやりたい仕事は、みんかやりたいです。自分の志向性にも合うし、成功すれば評価もされる。重要度も緊急度も高い目立つ仕事です。個人の成長の面でも貴重な経験になります。

一方、上司の立場からすると有難いのは、やるべき仕事だけど誰もやりたがらない仕事を担当して成果を出せる人です。そういう仕事の多くは、面倒だったりします。当然敬遠されます。重要度は高いけど緊急度が高くない仕事や、バックヤードの周囲から分かりづらい、どちらかと言えば地味な仕事です。私の仕事で言えば、仕事を取ってくる営業や講師・コンサルタントはスポットライトを浴びやすい花形の仕事です。一方、管理系のスタッフ職は縁の下の力持ち的な仕事です。優秀なスタッフがいないと、営業やコンサルタントは決して良い仕事はできないなと感じています。

感謝を示す

縁の下の力持ち的な仕事を担当しているスタッフにも、賃金で報いてあげれるのが1番ですが、そう人件費との兼ね合いもあるのでそうもいきません。せめて、日頃から感謝を言葉で示すことが大切です。それもできれば、個別具体的な行動でフィードバックすることです。「この前、Aさんがまとめてくれた帳票が、会議の場面で重宝したよ。見やすく整理してくれたから、説明もしやすかったよ。ありがとう」とか。仕事だからやるのは当たり前ですが、受け取る方は当たり前で片付けないほうがいいです。そう思った瞬間、相手を人ではなく、仕事を達成するための手段として見てしまいます。本人としてはそんな意識はないのでしょうが。相手にはすぐそのような態度は見透かされます。自分や自分の仕事を認めてくれる人と一緒に仕事したいと考えるのは当たり前です。

みんな頑張ったは微妙

アプローチの仕方として似ているようで微妙なのは、「みんな頑張った」です。大企業だと「縁の下の力持ち的な仕事」を担当している人が複数いたりします。管理職側からすれば、みんなの頑張りに感謝して、「みんな頑張った」という表現を使う訳ですが、あまりこの表現を多用するのは避けた方が良いと思います。何故なら、相手の仕事ぶりをよく観察していないと言っでいるのも同然でもあるからです。実際、同じタスクを担っていても、いや寧ろ同じタスクだからこそ個人差はでます。ちょっとした気遣いだったり、些細な準備の仕方だったり、コミュニケーションの取り方だったり。。。小さな工夫や差があるにも関わらず、十把一からげで対応すると、頑張っている人は気分良くないでしょうし、そうでない人はこんな程度でいいんだと認知してしまいます。基本はマネジメントする側が、個人毎の期待値をしっかり示し、仕事ぶりを観察し、フィードバックを行っていく。それを継続することで、思考や行動が習慣化するのを支援していくのが原則です。