クマ坊の日記

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【ビジネススキル】ビジネスモデル色々

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コロナ禍になって多くの企業が中期経営計画をリニューアルしています。事業の継続性に関して不安を感じている経営者が多くいると言うことです。中期経営計画にとどまらず抜本的にビジネスモデルの見直しを検討する会社もあります。今日はビジネスモデルについて考えてみます。

ビジネスモデルとは

ビジネスモデルとは、文字通りビジネスのモデルです。誰が見ても分かるようなビジネスの設計図です。誰に、どんな価値を、どのように提供して、どのように収益を上げるかが描かれたものです。Amazonの創業者であるジェフ・ペゾス氏が紙ナプキンにビジネスモデルを描いたなんて逸話は有名ですよね。

 

Amazonのビジネスモデル

では、そのAmazonのビジネスモデルとはどのようなものでしょうか?皆さんがすぐにイメージするのは、プラットフォームビジネスですよね。書籍から始まっていまやあらゆるものがスマホから注文することができます。Amazonが凄いのはプラットフォームにとどまらず、サービスに特化した垂直統合を進めて規模を拡大した点です。「クラウド」「小売プラットフォーム」「フルフィルメント」の3つを垂直統合して現在のAmazon帝国を築きあげます。ちなみにフルフィルメントとは倉庫内の保管と受注、配属業務」の事です。創業当初からリアルのバックヤードが鍵になることを理解していたのてすね。便利になればなるほど、顧客はより品揃え、より安く、より早く商品が届けて欲しいと言う願望が高まることを見抜いていました。だから、積極的に投資をして他社が真似できない仕組作りに注力してきました。

もう一つ優れたいたのはこれらのサービスを外部にオープン化する事で収益源にしている点です。

 

垂直統合の雄と言えばトヨタ

この垂直統合のビジネスモデルは古くからあるものです。日本の自動車産業もこのモデルです。トヨタはその最たる例です。商品の開発から販売まで、系列企業によって実現しています。世界に誇るトヨタ生産方式垂直統合があってのことです。

 

垂直統合の条件

垂直統合のビジネスモデルを実現するためには、

  1. 巨大な資本力
  2. 各工程で受注規模が見込める
  3. コストメリットが見込める

まずはお金です。資金が潤沢でなければ実現できません。次に工程に関わるプレイヤーがみんな儲かるマーケットが存在すること。そして、垂直統合によりコスト削減が見込めることです。

しかし、ご存知のようにガソリン車はヨーロッパを中心に販売できない方向で動いています。ビジネスモデルを支えていた2の前提が揺らぎ始めています。トヨタドメインをモビリティサービスと広げることで生き残ろうとしています。自動車産業は部品点数も多く裾野が広い産業です。ビジネスモデルが強固な故、簡単に方向転換というわけにはいきません。もの凄い勢いで変えようとしているのですが、巨大が故に難しいのでしょうね。しかし、この危機を乗り越えたら、また一段と強くてしなやかなビジネスモデルに変化しているように思います。