クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【ビジネススキル】時間泥棒は誰だ

 

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

 

お正月に実家に戻ったときに、本棚から見つけた一冊の本。ミヒャエル・エンデの「モモ」懐かしくて読み返してしまいました。時間泥棒と少女のお話です。今日はビジネスパーソンタイムマネジメントについて考えてみたいと思います。

 

 

マネジャーの仕事は不連続な断片の集積

東京に来てから強く感じますが、会議や部下からのちょっとした相談、取引先への挨拶。。。スケジュールを空けて置くと、部下や周囲の関係者がどんどん私のスケジュールを埋めていきます。私のスケジュールは公開していますし、空いている所は使っていいよとは伝えているので、こうなるのも自然なんですが。しかし、これは非常に危険な兆候です。スケジュールが入っていて、部下から頼られている気分になりますが、何一つ生産性がある仕事をしていませんから。

ミンツバーグ先生は、「マネジャーの仕事」という研究で上級役員を密着マークして時間分析をしました。その結論は、「たゆみないペースでの、不連続で断片的な仕事」と言い放ちました。実際、調査結果では上級役員としての仕事にさけた時間は9分間。30分以上邪魔されず仕事ができるのは2日に一回と記されています。

これはまずいと言う事で、部内の会議自体を半減させました。権限も部下に委譲しました。「○○の件は予算内であれば意思決定していいから」まあ、そう言っても相談してくる人はしてくるのですが💦 そして、最近実践しているのが自分一人の時間もスケジュール化することです。

 

マネジャーの仕事

マネジャーの仕事

 

 

緊急度が低く、重要度の高い仕事か一番大事

私のように多くのビジネスパーソンは重要度が高くて緊急度が高い仕事の連続です。またよくよく吟味すると、その中には緊急度だけが高い仕事も数多く紛れ込みます。そしてそんな仕事に擦り減ると、重要度も緊急度も低い事柄、例えばスマホでゲームするとか。みたいな時間の使い方をしてしまいます。まあ、そんな時間もストレスを軽減するには大切なんですけどね。ただ、一番、やらないの重要度が高いけど、緊急度が高い仕事です。私の職務でいえば、中長期の施策や職場の風土改善。そしてこれは、自分自身の生き方にもあてはまります。人生でやりたいと思っていて、何年も達成できていないことってありますよね。そこを意識的に取り組まないと、人生は変わっていかないのだと思います。特に組織に勤めている人間は、毎日、川の流れのままに仕事をこなしていくわけですから。