駆け出し管理職が陥る三大病があります。「私が一番仕事を分かっている病」「私のノウハウを教えてやる病」「なんで教えた通りやらないんだ病」
多くの企業で管理職に登用されるのは、現場で成果をあげてきた人です。成果をあげてきた優秀なプレイヤーであればあるほど、上記のような三大病にかかりやすです。
管理職の仕事とは一言で申しあげると「自分の考えを、部下や周囲を動かして、成果をあげること」です。しかし、優秀なプレイヤーであった人は部下や周囲を動かすのに苦労します。
本人からすれば、「自分のノウハウを公開しているのだから同じように真似れば成果はあがるのに、何故同じようにやらないんだ」と苛立ちます。でも、仕事の習熟度や経験、仕事へのモチベーションは部下によってバラバラなのが当たり前です。本人が簡単だと考えていた行動が、部下にとってはハードルが高いことはよくあります。
初級管理職がまずやらなければいけないことは、職場をじっくり観察することです。自分と部下とのやりとりだけではなく、部下同士の仕事のやりとりも観察することが重要です。状況を把握してから、徐々に自分のカラーを出していけばいいと思います。
もっとも、駆け出し管理職にも気の毒な理由があります。管理職になった時点から、経営から短期の業績を求められることがほとんどからです。また多くの管理職がプレイングマネジャーの役割を求められています。仕事内容は変わってないのに、マネジメントの役割が追加され責任も増える。一方、給料はそれほど増えない。。。孤軍奮闘する管理職の姿が容易に想像できます。
駆け出し管理職は、成果を焦らずまずは現場をよく観察し、部下からの信頼を積み上げることに注力するのが一番です。