クマ坊の日記

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【マネジメント】職場で安心して発言できるには

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前回、対話において心理的安全性の重要性を話しました。今日は心理的安全性に関してもうすこし考えてみたいとみたいと思います。

 

 

メンバーが安心して発言できない理由

上司がメンバーに自由に発言を求めるときに話す常套句は「忌憚のない意見を言って欲しい」です。でも上司がこのような発言をしている時点で忌憚のない意見を言えるのかは疑問です。管理者は「部下の不安」に対して鈍感になりがちです。例え上司が信頼に足る人物であっても、上司の上司だったり、周囲の状況を部下は観察しています。だから相当な自信や思いがない限り、もしくは無鉄砲な部下でない限り、部下が思った通りのことを発言するのはハードルが高いものです。日頃、部下とコミュニケーションをとっているから大丈夫だと言う管理者がいるかもしれませんが、評価する立場、被評価者の立場がある以上、上司と部下の間には見えない壁があるものです。

 

不安の種類

チーム学習の大家であるエイミー・C・エドモンソン先生は、心理的安全性が低いと起こりうる不安として4つを挙げています。

  1. 無知だと思われる不安
  2. 無能だと思われる不安
  3. ネガティブだと思われる不安
  4. 邪魔をする人だと思われる不安

組織に勤めるビジネスパーソンであれば、誰もが抱える不安です。管理職はこのことをよくよく理解しておかなければいけないでしょう。

 

管理職自身も不安

管理職自身も多くの不安を抱えます。代表的なのが経営と現場の板挟みではないでしょうか。経営からの無茶な方針とそれに反対するメンバーの意見。現場をよく知る部下の意見はもっともだけど、それを認めてしまったら立場がない。。。誰にも言えない。メンバーから不安を悟られないよう虚勢を張る。

管理職自身が自然体でいることです。自らの殻を脱ぐことなしに、相手が胸襟を開くことはありえません。心理的安全の第1歩は管理職自身の有り様が握っています。