リモートワークを進めていく上で管理職の頭を悩ますのは、メンバーの労務管理問題です。今日はリモートワーク下の労務管理について考えてみたいと思います。
サボるより働き過ぎるメンバーに注意する
真面目なメンバーほど、残業時間は増えがちです。上司から自分が働いている姿が見えない訳で、その不安からより長時間働くようになってしまう場合があります。当然、残業時間が増えれば心身の疲労は蓄積されます。リモートワークで孤独に仕事し、さらにこん詰めて働くとメンタルヘルスを崩す恐れがあります。そのためリモートワーク下の管理職は、サボる社員よりも働き過ぎるメンバーにより注意を払ったほうがいいでしょう。
夕礼のススメ
リモートワーク下のマネジメントで留意すべきは、職場内でリモートワークのルールを決めておくことです。緊急の要件以外、21時移行のメール禁止や残業は最大でも1.5時間までなど。また、リモートワークは夕礼も効果的です。例えば、金曜日に夕礼を設定することで、仕事に区切れができるし、週末はゆっくり休んで欲しいというメッセージを伝えることができます。
観察する他ない
メンバーのメンタルヘルスの不調にいち早く気づくには、結局は観察しかありません。オンライン会議でのメンバーの表情や身だしなみに変化はないか?メールやチャットの送信時刻が遅くなっていないか?メールの文章が長くなってないか、仕事の進捗が著しく遅れていないかなど、観察する他ありません。定点的に意識して観察していると変化に気づけるかもしれません。
上司はスケジュールを細かくいれておく
メンバーの立場からすると、リモートワークでは上司にちょっと相談とか、オンライン打ち合わせをお願いしていいものなのか?など、職場に一緒にいる時よりも気を使うことが多いです。そこで、上司はよりきめ細かく自分のスケジュールを書き込んでメンバーに共有しておくことをお勧めします。私は、作業に関してもスケジュール表に書き込むようにしています。逆にスケジュールが空いている時間は、メンバーに好きに予定いれて構わないとしています。これだけでも、メンバーの心理的負担は軽減できますし、効率めいいです。管理職自身の時間と健康を守ることにもつながります。