先週末、天野尚さんのアクアリウム展に行ってきました。とても素晴らしい展覧会だったのでご紹介したいと思います。
目次
天野尚さんって誰だ?
日本の写真家であり、ネイチャーアクアリウムを生み出した人物です。アクアデザインアマノの創業者でもあります。元競輪選手でもあるんですね。残念ながら2015年に病気でお亡くなりになりました。
興味のきっかけ
私が天野さんを知ったのは、部下がポルトガル旅行した際に、ポルトガル水族館を絶賛していたからです。巨大なアクアリウムが見所の一つで、日本人が設計したと聞いていました。最近、TBSの「世界不思議発見」でも紹介されました。それで、一度見に行こうと思い立ちました。
展覧会の内容
ネイチャーアクアリウムだけの展覧だけだと勘違いしてました。天野さんが生前に撮りためた写真も展示されていました。この展示会は写真撮影OKでSNSへのアップを進めているのが良かったです。アマゾンの熱帯雨林をはじめ、海外で撮影された写真は不思議な風景が多かったです。世界にはこんな場所があるんだと感嘆しました。
ただ最も感銘を受けたのは、天野さんの故郷、新潟の風景写真でした。改めて、日本の自然の美しさに息を呑みました。触れると壊れてしまいそうな繊細な美しさを写真から私は感じました。久しぶりに山を登りたくなりました。
肝心のネイチャーアクアリウムはこんな感じでした。ネイチャーアクアリウムを見たのは初めてです。ずっーと見ていられますね。部屋にこんな空間があったら素敵だなと思いました。
情熱が一番大切
生前の天野さんのインタビュー映像がありました。ポルトガル水族館でネイチャーアクアリウムの製作を指揮していました。天野さんはネイチャーアクアリウムを観た人が自然との共生に思いを馳せてくれたら嬉しいと語っていました。
実際、ポルトガル水族館でネイチャーアクアリウムを観た人は涙を流したり、昔を思い出す人が多いそうです。
ポルトガル水族館の館長が、天野さんに他の水族館からもネイチャーアクアリウムを作りたいとの要望があるから紹介したいと申し出たそうです。天野さんは断りました。もっと予算も規模も大きいプロジェクトのオファーは世界中から受けていたそうです。しかし、「自然との共生を訪れる人々に伝えたい!という情熱はポルトガルが一番だった。だからポルトガル水族館と仕事がしたかった。もう他の仕事は受けないよ」と天野さんは語ったそうです。
ネイチャーアクアリウムは作って終わりじゃないんですよね。その美しさを維持していくのが大変です。人工的に自然の風景を生み出すのですから。だからこそ、金儲けではなく情熱がある人たちを選ばれたのかなと思いました。実際、ポルトガル水族館の館長は天野さんから責任を託されたことは、我々の誇りだし、ずっーと維持していくために努力していくと話されていました。
作品も素晴らしかったですが、インタビュー映像も必見です。色々な意味で元気を頂きました。1月21日まで後楽園で開催されています。おすすめです。