クマ坊の日記

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【子育て】不登校の子を持つお父さんの会

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読者の方はご存知の方が多いかと思いますが、うちの娘は小学生ですが、学校に通っていません。学校に行かなくなって4年の月日が経ちました。今でこそ安定した生活を送っていますが、当時はパニックでした。最近、地域で同じような不登校のお子さんを持つお父さんの会に参加してきました。今日はその時のお話です。

お父さんの会のきっかけ

私たち家族は地域の不登校の子どもが集まるコミュニティに三年前から参加しています。月1〜2回の頻度で子供とその親が集まって、一緒に遊んだり、親同士コミュニケーションを図ったりしています。近年は大学で教育学を指導している先生のご協力もあり、大学のゼミ生もボランティアで子ども達と遊んでくれたりしています。うちの娘も遊ぶのが楽しいのと、自分が作ったパンをそこで販売したりしています。そのコミュニティに集まるのは20家族ぐらいが参加しています。お母さん同士は繋がりが強いのですが、「お父さんの会合もあったらいいよね」という声がきっかけで開催の運びとなりました。今回、集まったのは私を含めて8名のお父さん。最近、子供が不登校になった人から、私のようにベテランまで幅広い境遇の方が集まりました。

最初はみんな混乱

8人とも共通していたのは、子供が不登校になった時の混乱でした。私を含め、学校に行くのが当たり前だとみなさん考えていました。だから、「不登校には原因があるに違いない!」と考え、いじめや、友達関係、先生の問題、学力の問題など、原因を探す行動を行っていました。またその過程で子供に強くあたって後悔の念に駆られた経験も多くの方がお持ちでした。

ある日突然マイノリティになる

小中学校で不登校の生徒は全国で22万人近くいるそうです。もはやマイノリティと呼べる数ではないのですが、近所には同じような境遇の人はいなかったりします。ある日突然マイノリティになるわけです。子どもの事を考えて学校に行かないという選択肢を選んでも、学校の先生を含め周囲の人々やコミュニティとの価値観のギャップや軋轢で苦労しているお父さんも多かったです。

パートナーとの関係性

奥さんとの関係性については悩まれているお父さんが多かった印象でした。我が家も妻には負担かけている方だと思っていましたが、他のお父さんの話を聞いていると、「全て妻に任せています」「妻との会話がほとんどない」「週末も自分の趣味を優先している」少し自分に自信がつきました。我が家も子育ての事で意見が異なることもありますが、対話を通して一緒の方向を見ることができている感覚はあります。

子供の将来への不安

皆さん総じて、お子さんの将来について不安を感じていました。無理して学校を行かせるつもりはないが、行かないことが子供の将来の不利益に繋がるのか不安だという意見が大半でした。私はその点については異なる意見を話ました。勿論、自分達の意思決定が娘の将来にとっても最良なのかは迷い葛藤もします。しかし、私たち家族にとって最も大切なのは、まだ見ぬ未来よりも、「今、ここ!」なんです。今この瞬間を楽しむことが将来に繋がると信じています。勉強よりも、パンお菓子作り、旅行、マンガ、YouTube、ゲーム。何でもいいので、夢中になったことが結果的に役に立ったり、立たなかったりするのでは。何か好きな事があれば、同じ趣味志向を持った人と繋がることが出来るようになると考えています。

今回のお父さんの会に参加することで、共通の悩みや葛藤を共有できたことはありがたかったです。また、他者と比較することで、自分自身の思考や経験を振り返ることが出来たのも収穫でした。今後も継続して集まることになったので、それも楽しみです。