今回も禅に関する本のご紹介です。世界中にZENを広めた人と言えば鈴木大拙先生を外すわけにはいきません。私も学生時代に興味を持ちましたが、あまりに難解でよく分かりませんでした💦 大拙先生は昭和初期の禅研究の第一人者でした。
人に教える立場になって「禅」に興味を持つようになりました。MBAに代表されるようにビジネスの世界では、問題を分けて考えます。「なぜ、なぜ、なぜ」と問題を細分化しないと考えるのが当たり前です。その一方でビジネスの現場は混沌としていて、綺麗に分けるのが難しいのも実際です。ケーススタディのように、ある瞬間を切り取れば問題を分けることもできますが、実際は常に問題が変化しているわけです。
そんな時に禅的なモノの捉え方もありだなと考えたわけです。禅は道徳と非道徳という対立を越えた心境を目指します。さらには、あらゆる「空間的対立対立」を越えなければならない。「空間的に考えるのではなく、時間的に見ること」の必要性を説きます。今を大切にすることによって、無限の未来を手に入れることができると唱えます。私自身は世俗まみれなので、禅の世界とは縁遠いのですが、こういう考え方に触れておく、理解しておくことはビジネスパーソンにとって財産になると私は考えます。前述したようにビジネスの現場は矛盾に溢れているから。
前置きが長くなりました。触れておくといい禅、特に鈴木大拙先生の著書は読んでおくと良いのですが、ハードルが高い。そんな人にお勧めなのがご紹介する本です。「はじめての大拙 鈴木大拙 自然のままに生きていく
108の言葉」です。Amazon primeのアンリミテッドで無料で読めます。とにかく平易な言葉で分かりやすい言葉だけ掲載されています。鈴木大拙先生の本を読みこなす人からしたら異論もあると思いますが、初めの一冊としては良いように思います。
興味が湧いたら、他の代表的な著作にもチャレンジされたらいいと思います。もっとも鈴木大拙先生が生きていたら、本を読む時間があったら座禅を組んでみなさいとアドバイスされそうですが💦