J1リーグ再開前に、DAZNで横浜F・マリノスの仲川選手の特集番組が放送されました。仲川選手は昨年のリーグMVPですが、成功までの道のり決して平坦な道ではありませんでした。入団前に大怪我をし、入団してからもレンタル移籍を繰り返します。そんな仲川選手を関係性のインタビューから何故成功できたかを導きます。特に印象深かかったのは、レジェンドである中澤選手の言葉でした。
準備しない若手が多い
中澤選手は言います。仲川選手が成功できたのは準備ができていたから。今まで多くの若手を見てきたけど、才能はあるのに準備しないで消えていった選手がいかに多いか。練習やってそのまま帰ってしまう選手がいかに多いか。チャンスはいつ来るかわからない。だから、チャンスを逃さないように準備することが大切だと話していました。自己管理を徹底して、底辺から這い上がりレジェンドまで上り詰めた中澤選手の言葉は重みがあります。
就職したら勉強しない人はもっと多い
多くのビジネスパーソンと出会ってきましたが、就職してからも勉強している人、仕事の腕前を上げるために努力している人がいかに少ないことか。また、階層が偉くなればなるほどその割合は高くなるように見えます。経験を積めば担当業務は習熟しますし、社内では調整能力の方が重宝がられたりするので、勉強する理由がなくなっていきます。でも、その前提は変化が少ない環境です。企業は元来、少ない資本で最大の利潤をアウトプットできるよう設計されています。そして一度形成された組織やビジネスモデルは強固です。例え外部環境が激変していたとしても、強固なシステムのまま走り続けます。当然、そのシステムの中で働くビジネスパーソンは、そのシステム内で生き残っていくための行動を優先して学習します。社内での調整能力が求められるのであれば、それに秀でた人材が出世していくことになります。でも、今回のコロナのような激変の時代には不向きですよね。自己投資を怠ってきたビジネスパーソンには厳しい時代に突入したように思われます。
1日1%の成長
冒頭のプロフットボーラーでも準備しない選手がいます。ビジネスパーソンはもっと準備しません。裏を返せば、少しの準備があなたを飛躍させるということです。1日1%成長するだけで、それが3年継続したら大きな差ができます。101%の努力を1年間就業日数200日で仮に計算しても7.3倍になります。3年間600日継続したら39倍は成長していることになります。福利が効きますから。もっとも人の成長はそんな単純ではありません。ある程度成長したら停滞期に突入してまた成長曲線を描くように成長します。でも、毎日1%の努力するのとしないとでは成長に差がでるのは理解できますよね。1%を時間で考えると、1日は24時間。その1%ですから約15分です。たかが15分されど15分。3年後には大きな差がつくものです。選ぶのは個人の選択ですが。