Jリーグ第6節 横浜F・マリノスVS川崎フロンターレ戦は1対1の引き分けでした。
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前半を振り返る
チームの完成度の違いを見せつけられた前半でした。監督も選手もコメントしていた通り前半は完敗でした。4点ぐらい取られてもおかしくありませんでした。ラッキーとフロンターレのフィニッシュ精度の低さに助けられました。
前半、横浜F・マリノスが苦戦した原因はポジショニングでした。オフェンスとディフェンスを繋ぐ大津選手のポジショニングが悪かった。前に張り付き過ぎで本来埋めるべきポジションにいませんでした。中盤の3人が三角形の位置を取るのが基本ですが三角形になりませんでした。マリノスが志向するアタッキングフットボールの肝は正しい時に正しいポジションを取るです。ポジションが取れていないので、守備も後手後手だし、ボールを奪ってからも無理なパスを通そうとして相手に奪われる悪循環でした。
川崎のルーキー、知念選手はいいですね。身体も強いしスピードもある。デゲネクがだいぶ手を焼いていました。高校、大学時代は無名でしたがいい選手です。スカウトいい仕事していますね。
話は前半のマリノスに戻ります。攻撃の生命線である両ウイングも機能しなかったのも苦戦の原因です。ユン・イルロクもブマルもボールを収めることが出来ませんでした。ブマルはカメルーン代表ですが独力でボールを運ぶ推進力は弱いような。。。コンディションがまだ上がってないし、戦術理解ももう暫くかかりそうです。
後半を振り返る
ハーフタイムで監督が修正してきました。守備で厳しくいくようになりました。しかし、その上を行く川崎のパスワークで先制点を奪われます。しかし、3分後に40歳の鉄人中澤選手がボンバーヘッド炸裂で同点に追いつきます。これでチームは息を吹き返しました。
その後は、川崎の運動量が落ちたためシュートを打ち合うオープンな展開に。ウーゴの惜しいシュートが二本。決まっていたらなー。昨年なら修正できずにズルズル行く所を盛り返せたのはチームの成長を感じさせます。
裏切り者の斎藤が途中出場した際のブーイングは凄まじかった。みんな怒っていますよね。3万人からのブーイングは応えたのではないでしょうか。逆にチームには「この試合、負けられない」と発奮させたように感じます。
途中交代した、遠藤、吉尾はいいですね。計算できる戦力に成長しています。若い選手が逞しくなっていく姿を見るのはサポーター冥利につきます。
ボスは遠い先を逆算できる
ポステゴクルー 監督ことボスはやはり只者ではありません。目先の勝利だけであれば選手選考はまた違った方法もあったはずです。でも、チームの戦力の底上げを図るために、コンディション、戦術理解度の面で遅れている大津選手とブマル選手をスタメンに据えました。しかもだいぶ引っ張って出場させました。我慢強く、そして肝が座ってないとできない起用です。2人も粋に感じますよね。
ボスはこの15連戦を利用して、勝ち点とチームスタイルの確立、選手層の底上げの3つを同時に進めようとしているのだと思います。凄い監督です。
今日は引き分けでしたが、満足な結果でした。次の試合も楽しみです。