2016年にAmazonのビジネス&リーダーシップの分野で最も売れた本です。作者はWIRED創刊編集長のケヴィン・ケリー。WIREDは1993年に創刊された雑誌です。デジタル革命を人類が火を扱えるようになった時に匹敵する社会変化だととらえ、ビジネス、インターネット、ジャーナリズム、カルチャーなどを取り上げてきました。そのイケてる雑誌の創刊編集長が、これから30年の間に私たちはの生活に破壊的な変化をもたらすテクノロジーの潮流について語ったものです。
私はITに明るくないし、外国語訳が難解なので読むのに2ヶ月かかりました。並行して複数の書籍を読んでいるとはいえ、これだけ読むのに時間がかかったのは久しぶりです。肝心の感想は、「すごーーーーーい!!! 鳥肌が立ちました。娘が成人した社会はどうなっているんだろう?」と興奮する内容でした。
特定の技術とか、製品について述べているものではありません。今の潮流からこうなるであろうと著者が考えるものです。著者のケヴィンさんはインターネットの黎明期に、ヴィキペディアなんて失敗すると考えていたそうです。専門家でありながら現在の姿を当時は想定できなかったと語ります。そういう苦い思い出も赤裸々に語ってくれているので本の書いてあることに真実味を感じます。なんたってこの30年間、デジタルの最前線を見続けた人だからこその重みのある言葉です。
12の潮流については、本を読んでみてください。私の知識ではうまく表現ができません。イメージしたのはアニメ「攻殻機動隊」のような世界観。そこまでいかなくても、映画アイアンマンで主人公を補佐するコンピューター。。。それに近い世界がもう近づいていると感じました。
現役のビジネスパーソンやこれから社会に出る学生さんには是非読んで欲しい本です。