2017年の年初めに読んだ本は池井戸潤の 「7つの会議」
あまりの面白さに1日で読破してしまいました。
7つの会議がリンクしながら、会社がコンプライアンス違反に陥ってしまう様子が上手に描かれています。物語にするとすごく滑稽だけど、企業では同じようなことが程度の差はあれ繰り広げられているように思いました。
企業では、コンプライアンス研修やCSR研修等を実施することがあります。多くは弁護士や大学教授など、法律に詳しい人を呼んでの講演会形式が多いです。でも、このような研修会の多くは失敗します。弁護士も大学教授もビジネスの現場の経験がないから。
さらに彼らは法律や判例に詳しいから、普通のビジネスパーソンが現場でどんな状況で悩むのかが、頭では理解できるけど、心では理解できない。
だから、いい話はできるのだけど、企業が思ったような研修会にはならないことが多い。もちろん、素晴らしいコンプライアンス研修ができる講師はいるが、自らもビジネス経験があり、専門知識もあり、わかりやすく伝える講師は日本でも数少ない。
そんな講師に出会えないのであれば、コンプライアンス研修など企画するより
この本を社員に配布して読んでもらうほうが、教育効果は高いと思います。なんと言っても楽しく読めますから。大人の学びには面白さも重要なポイントだと思います。