クマ坊の日記

人材育成と本とサッカーが中心のブログです

若手ビジネスパーソンは自信を持っていけばいい!

あるメーカーの三年社員の研修を企画しました。参加者は皆さん高卒の技能職。三年目なのに新入社員か?と思える程の意識の低さ。仕事の基本が身についていませんでした。「やる気が出ない」「給料が安い」「交代勤務が辛い」「上司が指導してくれない」のオンパレード。

 

ただ、個別に話をよく聞くと、みんな冷静に自分を見ていて将来について漠然とした不安を抱いていました。

 

典型的な新人教育をちゃんと実施しなかった企業の若手社員の姿でした。企業では階層別教育というものが実施されます。新人研修や管理職研修です。特に大切なのは新人教育です。学生から社会人へと役割が大きく変わるからです。専門用語でトランジッション理論といいます。役割がどう変わるかをキチンと納得させてあげねばなりません。残念ながら、この会社では新人教育=マナー教育でした。

 

また、現場も作業だけを教え仕事については指導してきませんでした。彼らの風貌や言葉遣いに遠慮してか?諦めてか?若手の彼らとあまり向き合ってこなかったようです。

 

この会社は決してブラック企業ではありません。日本を代表するメーカーのグループ企業だったので余計そのギャップに驚きました。

 

このままでは放置できないので、午前中一杯。彼ら彼女らとの信頼関係を構築した上で、午後には率直にお話ししました。「他社の三年目と比べても、仕事に対する意識が低いこと。仕事の基本が身についていないこと」

 

「職場は理不尽なことばかりかもしれないけど決して腐ってはいけない。自分の人生を切り拓いていくのは自分自身。ガムシャラに仕事の腕を磨きなさい。そのためには、仕事ができる人の近くに行きなさい。仕事ができる人とコミュニケーションする努力をしてみてください。仕事の失敗を恐れないでください。今しか得られない経験があります。だから恐れずチャレンジしてください。サラリーマン人生はマラソンみたいなもの。今、勤めている皆さんの会社は腕が上がれば、給料があがる人事制度。腐らずコツコツやればいい。とても、素直なところは皆さんの素晴らしいところ。だから自分をもっと信じて欲しい。。。」ってなことを手を変え品を変えながら伝えました。仕事の基本スキルとあわせて。たった1日だったけど、少しでも勇気づけることができたら嬉しいのですが。。。

 

後日、この企業の人事担当役員には、人材育成について苦言を呈しました。将来ある若者の育成をこんないい加減にしていてはいけない。現場のマネジメントの在り方を再考した方がいいとお伝えしました。仕事だけでなく、もっと人に意識を向けるようにしなさいと。さすがに、人事担当役員も若い人の育成には問題意識を持っておられました。少しづつよくなっていくとは思います。

 

私は今も昔も、人からアホなことを命令されるのが嫌でした。ただ企業で働くということは理不尽な仕事もしなくてはいけないということです。だから早く下っ端から抜け出したかった。そのために、若い時にハードワークしました。上司や先輩が自分と同じ若い時よりも経験を積めば早く成長出来るだろう。そして経験不足を補うために本をよく読みました。そしてすぐに使えそうなスキルは職場で実践しました。失敗しても、笑ってごまかしました。若かった頃の最大のリソースは時間です。毎日コツコツ努力していけばいつか上司や先輩を追い越せる。好きな仕事もできる。そんな風に考えていました。なんと単純な若かりし頃の自分。

 

結果、まぁ25年程度しか勤めていませんが実力は尽きました。ポジションもあがりました。好きな仕事も若い時よりはできるようになりました。給料も上がりました。誤算はもっとカオスな仕事が増えたこと。ますます忙しくなったこと。(苦笑)

 

これから日本の企業と社員の関係の在り方も変わってくると思います。滅私奉公的な関係から、より対等な関係に緩やかに移行してくるでしょう。例えて言うなら、「上司がカラスを白と言ったら、部下も白ですと答えねばいけなかった時代」から、「いやいや黒でしょ」と面と向かって話せ時代に。自由である反面、自己の成長にはより自助努力が求められる時代です。ビジネスがより楽しくなる時代です。

 

だから、会社とか上司とか職場が悪くても気にしない。腐らない。思考を停止しない。自分の意志で選択をすればいいのです。どうやったら自分と自分の大切な人を幸せににするかを考えて行動すればいいのです。そして若いということは、日々の努力にレバレッジをかけやすいポジションを持っているということ。だから自信を持って頑張って欲しい。