クマ坊の日記

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【キャリア】山登り/川下り/宝探し 私のキャリア論

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キャリアはよく山登りや川下りで例えられたりします。50歳を越えると言葉の意味を実感すると共に、どっちでもないキャリア論を考えてしまったりもします。今日はビジネスパーソンのキャリア論について考えてみます。

山登りキャリア

将来の目標を立て、そこから逆算しながら必要なスキルや経験などの獲得を目指すキャリア形成の仕方は私たちに馴染みがあります。学生時代の受験勉強も同じ考え方。志望校を設定し、合格から逆算して受験勉強しましたよね。このような目標形成の仕方をバックキャスティング型と呼びます。人生のある一時期、このようなキャリア形成の仕方は有効です。目標も明確だし検証もしやすい。目標を目指してキャリアを築いていくので、山登り型のキャリア形成とも呼ばれます。でも、この山登り型のキャリア形成にも限界が出てきています。外部環境の変化の早さから、目指していた山がある日突然消えてしまったり、目指すに値する頂きだと思っていたら高速道路が開通して、頂きに到達する価値が無くなってしまうとか。そもそも難易度の高い山を目指すほど、登頂は困難を極めましね。意志の強さも求められます。

川下りキャリア

学生時代までは山登り型のキャリア形成が主流ですが、社会に出て会社勤めをすると難易度が格段にあがります。まず、社会人になると忙しい。結婚して子どもが生まれると、さらに難易度増し増しです。また、ビジネスパーソンの成長の7割は経験です。会社勤めを始めると、この経験も本人の意思とは無関係にやってきます。やれ転勤だ、やれ初めての仕事だ、やれ相性の悪い上司との出会いだ。。。まるで、自分の意志とは関係なく川の流れに身を任せ、迫り来る岩へ時には衝突し、時には回避しながら、流れ流されキャリアをキャリア形成していきます。偶発的な出会いに身を任せながら、瞬間瞬間を大切にしてキャリア形成していく。そんなビジネスパーソンも多いように思います。私も少し前まで、川下り型のキャリアを支持していました。でも、最近は少し考えが異なります。川下るだけだと、やがて海に出た時に戸惑うように捉えています。

宝探しのキャリア

私が今、考える理想のキャリア形成は宝探し型のキャリア形成です。自分の興味関心を大切にしながらキャリア形成していく。宝の定義は人によって違います。金銀財宝でも、穏やかな生活でも、唯一無二の経験でも。また、年齢によっても自分にとってのお宝は変化もします。時には山登り型のキャリア形成する時代があってもいいし、時には川の流れに身を任せるキャリアがあってもいい、ただ忘れてはいけないのは自分の興味関心に正直であること。自分の好きなことだと、自然と頑張れますし。また、宝探しには仲間も必要です。ドラクエ冒険者のように、旅するパーティーが変わるのも有り。1人では到達不可能でも仲間との協力で到達出来る場所もある。

 

自分自身のキャリア

つい最近まで、定年後のセカンドキャリアを考えていました。ラインマネジメントの役割を降りて、好きなコンサルタントの仕事に集中したいと考えていました。今は少し気持ちに変化があります。ゼネラリストかスペシャリストかの2択で考えるのは意味がないように思っています。現役でラインマネジメントしながら、AIの新規事業も立ち上げ、社会に向けての提言活動もし、研修講師も務める。一つ一つの活動では私より優れたマネジャーやコンサルタントは沢山いますが、これだけ様々な経験をしているHRDコンサルタントは珍しいです。気づけば稀有なキャリアを築いている訳で、私の価値になっています。だから、自分の興味関心がある領域であれば、請われる限り、仕事はやっていこうと考えています。さあ、今年も宝探しのキャリアを築いていきます。