クマ坊の日記

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【キャリア】ビジネスパーソンのためのキャリアレジリエンス

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人気漫画、SLAM DUNKには個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、その中で人気のキャラクターの1人に、何度でも蘇る男、三井寿がいます。愛される理由は、挫折から這い上がるキャリアにもあります。この挫折から這い上がる力というのは、私たちビジネスパーソンにとっても大切な力です。今日はキャリアレジリエンスという考え方について考えます。

三井寿

中学時代の輝かしい実績を引っ提げて、尊敬する安西先生がいる湘来高校に入学するも、膝を怪我して挫折。同期の赤木にも嫉妬し、自分にも絶望して不良にまで落ちていく。挙げ句の果てに、大好きだったバスケ部をぶっ壊そうとする転落キャリアを見せてくれます。しかし、仲間との喧嘩を通して自分の気持ちに気づき、安西先生との再会時に涙ながらに「バスケがしたいです」の名言で、読書を感動の渦に巻き込んだキャラクターです。是非、漫画読んでみてください。

 

挫折とキャリア

人生を歩んでいると、どんな人でも挫折を味わいます。挫折と呼ぶほど大袈裟でなくても、描いていたキャリアとズレるなんてことは日常茶飯事です。「希望していた部署に配属されなかった」「上司とそりが合わない」「仕事には満足だが、給料が上がらない」。。。上手く行かないことが実際のキャリアでは多いのですが、キャリア関連の本ではこのことについて、あまり触れられていません。キャリアを考える際には自己分析しなくてはいけない、やりたい事、出来る事、周囲から期待されている事の3点から考えるとか、現在の職務の棚卸しするとかが中心に書かれています。総じてポジティブにキャリアを築こう、そのために準備しようという内容です。キャリアを考えることで、これらの考えは役に立ちますが、キャリアを前に進める上では足りなかったりもします。

 

キャリアレジリエンス

思うようにキャリアを進めることが出来ない時に備えて、どんな考え方を持っているといいかというのがキャリアレジリエンスという考え方です。文字通り、キャリアを回復する力を指します。キャリアレジリエンスは次の5つの構成要素から成り立ちます。

  1. 長期的展望
  2. 継続的対処
  3. 多面的生活
  4. 楽観的思考
  5. 現実受容

 

長期的展望は諺にもあるように「人間万事塞翁が馬」という考え方です。一見、自分が望まない状況に陥ったとしても、長期な視点で振り返ると意味がある。常にそういう思考が出来るとキャリア回復させやすいです。継続的対処は、「今を一所懸命です」例え望まない仕事であってもコツコツやる事で、誰かがその姿を何処で見ていてくれてチャンスに繋がったり、その仕事で身につけたスキルが自分の強みに転じることもあると考えられる思考です。多面的生活は、趣味など仕事以外に夢中になれるものがあると、キャリアが上手くいかない時も回復しやすいと考えられています。楽観的は言葉通りで、「どうにかなるさ」の思考があるかどうか。現実的受容は現実を受け入れ、キャリア目標を変更出来る柔軟さを持っているかどうか。

このキャリアレジリエンスの力を高めることが、実際のキャリアを築いていく上では重要だと思います。

 

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