クマ坊の日記

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【人材育成】Z世代の育て方

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4月になると多くの会社に新入社員が入社されます。我が社も多くの企業の新入社員研修をお手伝いさせて頂いています。育成の基本は個人別ですが、全体の傾向も予備知識としてはインプットするようにしています。何故なら人は育ってきた時代や環境に影響はうけるからです。今回はZ世代に焦点を当てて考えてみたいと思います。

Z世代と人手不足

1990年代後半以降に生まれた層になります。もっとも早い人で、現在26歳、大卒で入社3〜4年目になります。Z世代の就職活動は空前の売手市場です。そもそも労働人口が急速に減少しているので、企業の立場からすれば、若手人材は喉から手が出るほど欲しいのが実情です。新卒対象のスカウトやマッチングアプリも人気ですよね。私が若い頃からしたら、新卒にスカウト?なんて考えられないわけですから。

スマホで世界と繋がる世代

また、デジタルツールの使い方も大きな違いがあります。私は入社したての頃にインターネットと出会いました。そのため、検索が基本になります。ご飯屋さん探すのも、旅するにも検索します。一方、Z世代はInstagramTikTokが起点になります。投稿に#をつけたハッシュタグを用いて、必要な情報を集めます。物心ついた時からスマホを触っているのですから感覚がまるで違います。スマホの中で世界中の凄い人と繋がります。昔は世界と繋がることは難しかったです。大海を知らなかったが故に、自分の可能性に根拠なき自信が持てた面もあるように思います。

価値観もちょっと変わってきてる

話が脱線しました。凄い乱暴に申し上げるとZ世代は、良くも悪くも少子化の影響を受けています。不安や競争の少ない世界で育ってきました。今後も労働力不足は続きますから、選ばなければ食いっぱぐれることもないでしょう。だから、残業や休日出勤も受け入れながら働くというのはZ世代の価値観にはないように思います。

また、他者との関わり方も変化してきているように見えます。端的な言葉は切磋琢磨から助け合いです。ライバルと競って自分を高めるという方向にはベクトルが進まない人が多いように思います。その一方でみんなで助け合うには共感する人が多いように見えます。子供時代に東日本大地震を体験したのは大きいように思います。

価値観が違うことを理解する

Z世代の特徴だけでも文字数を使ってしまいました。自分達の世代とは、そもそもの前提の価値観が異なる点があるようだと認識していることは大切です。ボタンを掛け違えると何やってもうまくいきません。

一方、育成の原則時代は変わりません。ゴールを明確にして、具体的なやり方を示して、経験させる、その後にフィードバックを行う。Z世代は承認欲求がより強いので、褒めるはマシマシが良いと思いますが。