クマ坊の日記

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【ビジネススキル】幸福学を学んでみた

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先日、幸福学について専門家のT先生と対談させていて頂く機会を持ちました。T先生とは奇縁で、1か月前に永平寺で一緒に座禅をした仲です。まさか一ヶ月後に再会するとは想像もしていませんでした。今日はその時の話をかいつまんでご紹介します。

幸福学はHappiness を研究するものではなかった

私は幸福学=Happiness だと認識していたのですが、そもそもの認識が間違っていました💦Happiness は感情的で一瞬しか続かない幸せを意味するそうです。例を示すと、美味しいケーキ食べる幸せはHappinessなわけです。一方、幸福学とはWell-beingを探求するものでした。Well-being は持続的な幸せ、肉体的、精神的、社会的全てにおいて幸福な状態を指します。Well-being が注目されるようになったのはWHOで使われるようになったのがきっかけだそうです。そして昨今は、ESG投資やSDGs等で非財務的な価値にも注目が集まるようになったとのことでした。

 

幸せな国ブータン

T先生は元々JICAの仕事でブータンで働いていました。そこからwell-beingに興味を抱くことになったそうです。ブータンは国民総幸福度を重視している国です。1970年代に第4代国王からこの活動がスタートしました。驚いたのは幸福庁というのが、どの省庁よりも影響力が大きいそうです。他の省庁で推進したい施策があっても、国民の幸福にとって役立つか否かがチェックされるそうです。でも幸福の尺度は人によって違いますよね。ブータンでは国民の1%に対しヒアリング調査を実施しています。どんな事に幸せを感じるかを聞き取り調査して評価項目を作成しているそうです。ここまできっちり実施しているとは驚きました。

 

どうしたら幸せになれるのか?

幸福学では、カネ、モノ、地位など他人と比べられるものは長続きしないと考えられるているそうです。ある実験結果によると年収800万までは幸福の相関は見られるそうですが、800万以上になるとだんだんと幸福との相関はみられなくなったそうです。むしろ、非地位財、健康や前向きな気持ち、人との繋がりの方がより長続きする幸福に影響があると考えられています。私自身は地位財ウェルカムなんですが💦世俗まみれですね。しかし、健康や精神的な安らぎ、人との繋がりは大切ですよね。これらはカネがあっても取得できるものではありませんし。日々の積み重ねで蓄積されるものです。そう考えると、今この瞬間の積み重ねがwell-beingなのではないかと個人的には思います。

 

幸福学はこれからのトレンド

別の機会に親しいリサーチャーから、「海外ではwell-beingに対する関心度が高まっている。今後、この潮流は日本にもやってくる。クマ坊さんも幸福学はアンテナ張っておくといいですよ」と雑談で言われたことがありました。ビジネス、組織運営、キャリア開発等でもこれから目に機会することが増えそうなキーワードのように感じました。