前回の記事で学習スタイルによって学び方が違うとお話しました。学習スタイルは3つの観点から分類されます。今日は具体的な指導のポイントについて考えてみます。
学習スタイルの分類
- 情報の構築
- 何を学ぶか
- 学習プロセス
情報の構築の仕方は2種類に分かれます。「具体的」「大枠か」です。具体的タイプの人は体系だった情報を欲します。説明する際も大きくことなります。前者であればロジカルに体系立てて丁寧な説明が求められます。逆に後者に同じ説明の仕方をするとストレスが溜まります。全体像の大枠を初めに提示した方が理解が高まります。私は大枠で捉える癖が強いので、ざっくりな説明になっていないか注意するようにします。
次に何を学ぶかです。こちらは情報派と実践派に分かれます。情報は新しい知識や情報を得ること自体に楽しみを感じます。このブログの読者の皆様は情報派が多いですかね。実践派はすぐに役立つ事、仕事で明日から使えるスキルの獲得に興味があります。だから研修中に裏話やエピソードが多いと、情報派からは歓迎されますが実践派からは疎まれます💦
最後に学習プロセスです。みんなとワイワイガヤガヤ対話しながら学ぶのが好きな「参画型」か、受け取った情報をいったん自分ひとりで反芻しながら考えて消化していく「考察型」です。
対応の方法
教える相手が部下や生徒であれば、事前に対象者と対話しながら学習スタイルを確認してから教え方を計画するのが丁寧な進め方です。私のような、初めましてで研修を行わければいけない時は、当日の参加者の反応みながら微妙に伝え方を変えていきます。また、とても気をつけるのは自分の学習スタイルに偏らないようにすることです。癖というのは恐ろしいもので、自覚していないとすぐ発動してしまいますから。私は自分の学習スタイルに偏らないように、スライドに工夫をしています。より具体的な説明を入れておいたり、グループ演習の前に個人演習を入れるような研修設計にしておきます。