我が社のIT環境はだいぶ遅れています。他社からの転職組はその状況に驚くのは、中途あるあるになっています💦 私の担当部門でも状況は同じなわけで、やっと周囲の了解を得てあるデータベースのDX化に着手しはじめました。今日は社内でDX化を進めた際のアプローチについて考えてみます。
ファーストペンギンはいつも大変
「ファーストペンギン」と言う言葉をご存知ですか?天敵がいるかもしれない海へ、最初に飛び込んでいくペンギンをさします。つまり、リスクを恐れみず勇敢に未知の領域に飛び込んでいく人物を賞賛する表現でもあります。いつの時代も、どんな分野でも先頭を切る人は逆風にさらされます。DXを進める上では、本来は権限と責任を与えられた組織が主導で進めるのが望ましいです。しかし、我が社はIT部門の人材の質も量も脆弱です。また、社内的な影響力、政治力もありません。結果、彼らの支援をあてにしていると物事が進みません。仕方なく現場主導でDX化を進めるしか道はありませんでした。
若手の力を借りる
DXを進めるにあたって、まずは部門内で技術に詳しい人材の協力をとりつけました。ITが本職ではありませんが、SaaSに詳しい若手にお願いしました。人材が確保できたら仕事の半分は終わったものです。次に目的を明確にし、実現したいあるべき姿を描きます。この部門は私の担当です。希望を伝えながら技術的にできることをすり合わせていきます。お金があればもっとしたいこともありますが、既存サービスを使う方向で検討を進めました。
社内で認知されるために必要な3ステップ
良いアイデアが浮かんでも独断先行は避けました。みんなに利用してもらうデータベースだからです。プロダクトが使いやすいのが大前提ですが、組織内で認知されるのは手続きも大切だからです。そのため3つのステップを踏みます。
- 啓蒙
- 参画
- 対話
まずは啓蒙です。説明会を開催して、何故DXを進める必要があるのか、どんな方向性で検討するかを伝えます。次は参画です。主なユーザーを集めて意見交換です。現状のデータベースに関する不平や不満を聞くとともに、日常の使い方もヒアリングします。一歩突っ込んで意見を集めていきます。今、考えているDX化がユーザーの問題解決に繋がりそうか仮説検証していきます。最後が対話です。プロトタイプを作成して、実際にトライアルしながら意見を貰って修正を加えていきます。どんなにいい施策を実施しても、組織の中で認知されるにはプロセスも大事ですね。