クマ坊の日記

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【人材育成】オンライン研修は90/20/4の法則で組み立てよう

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前回はカメラオフのオンライン研修の体験談をご紹介しました。かなり変則的なやり方でしたが💦 昨年、一年間オンライン研修をかなりの回数実施してきました。こう言う時、組織と言うのは有難いです。組織値が一気に集まりますから。今日はオンライン研修の知見をいくつかご紹介していきます。

 

オンライン研修の適切時間は?

リアルな研修は、1日や2日で実施する場合がほとんどでした。では、オンラインではどうでしょうか?実際のご依頼はやはり、1日、2日単位が多い印象です。昨年に限っていえば、リアルで予定していた研修を急遽オンラインに置き換える依頼が中心だったので、時間もそのままでいきたいと言うお客様がほとんどでした。しかし、オンライン研修の効果と言う側面で考えるとこの時間設定は適切ではありません。適切なのは3〜4時間です。一日中、パソコン画面を見続けるのは集中力の面でも、肉体的負荷の側面から考えても厳しです。面白い映画だった2時間で十分です。どんなに面白いテレビゲームでも8時間も座り続けたら苦痛でしょう。オンラインでの研修の進行は通常より長めになるので、パソコンへの接続時間や休憩時間も含めて3〜4時間が適切です。

 

90/20/4の法則

では、3〜4時間をどのように設計すべきでしょうか?その時に参考にして欲しいのが90/20/4の法則です。長くても90分には一回は休憩を入れましょう。20分置きに一つの話題を完結しましょう。大人が記憶を保持しながら集中できるのは20分です。コンテンツは20分単位で内容を組み立てるのがいいです。また、コンテンツだけでなく、ペースや学習方法を変化させるのがおすすめです。20分講義をしたら、次はグループで討議させるなど。リアル以上にオンラインは集中力を保ちのが難しいので、どんな変化を予め準備できるかが学習設計者の腕の見せどころです。もう一つ、20分ごとに「復習」や「おさらい」も組み込みましょう。ちょっとした工夫ですが、これだけで受講者の理解度は格段に高まります。

では、最後の4は何を示すと思いますか?これは4分に1回は、受講者を参画させることです。受講者に質問をしたり、個人で考える時間をとったりします。リアルな研修時は8分ぐらいが目安なのですが、オンライン研修では受講者の関心が他に行かないように短めに設定するのがポイントです。リアルな研修の場合は、講師のアイコンタクトや間のとり方で受講者の関心を引き寄せることが可能ですがその手は使えませんから。

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グループ討議の人数は

研修の中でグループ討議をする機会があります。人数の設定もリアルとオンラインでは異なります。リアルな研修であれば1グループ5〜6人に設定します。メンバーか多様になる事で討議内容が豊になります。しかし、これがオンラインになると冗長になります。オンラインの際は1グループ3〜4人が適切です。特に3人がお勧めです。話すにも聞くにもちょうど良い人数だからです。

 

ちょっとした小技ですが、オンライン研修や勉強会を企画する際は参考にしてみてください。