クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【経営】経営のメガトレンドを予測する

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仕事始めは、各社のトップが年頭の辞を発表しますね。私の仕事は企業の人材育成を支援する事です。そのため、各社のトップがどんな話をするかは常にアンテナを張るようにしています。何故なら企業の戦略を知らずして、人材育成は考えられないからです。今日は今後の経営のメガトレンドについて妄想したいと思います。

 

 

人事は顧客と経営に敏感であれ

企業が人材育成をするのは、人というリソースを通して経営に資するためです。それ以上でも以外でもありません。しかし、多くの企業人事はその事を忘れがちです。自社の顧客と接していないためガラパゴス化してしまいます💦社員の立場からすると、「なんで我が社はこんな施策を打つのだろう?現場の実態と大きく乖離している」と感じることも多いのではないでしょうか?昔はどの企業も戦略に違いはなかったので問題はありませんでした。しかし、デジタル化が進み、さらにこのコロナ禍で環境は激変しました。各企業の人材育成も大きな岐路に立たされています。

 

情報は国から貰おう

さて、ではwithコロナの時代の経営はどうなっていくのでしょうか?そのヒントはネットでちょっと検索するだけでも転がっています。私が大きなトレンドを把握する時に参考にしているのは国のホームページです。例えば内閣府が発表している総合科学技術・イノベーション会議のサマリーとか。国民の税金を使って、優秀な人材を集めてリサーチ&検討を重ねている会議です。首相が安倍さんから菅さんに変わったので細部は多少変化していますが、大きなトレンドを理解するには十分です。高度成長期と違って官僚が描いた通りに経済は進みませんが、世界や日本の現状を国がどのように捉え、どちらの方向を志向しているかを理解しておくことはビジネスパーソンにとって有益です。大なり小なり、自分のビジネスと自分のキャリアに影響を与えるのは間違いないわけですから。

 

https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon6/11kai/siryo1.pdf

社会のリデザインとsociety5.0

前置きが長くなりました。国の資料を読むと二つのキーワードが目を惹きます。「社会のリデザイン」と「society5.0】です。コロナによって国際社会は一変し、国内の生活様式も一変したという認識からスタートします。この変化によって「世界秩序の再編が始まり、科学技術とイノベーションを中核とする国家間の争いが激化する」と記載されています。言わずもがなアメリカと中国の争いですね。合わせて気候危機など、いわゆるSDGsで取り上げてられている社会課題とも向き合っていかなければならないとしています。そんな世界でGAFAやアリババ、センテンスなどの巨大プラットフォーマーが益々力を蓄え、富の偏在化も著しい。そんな現状下では日本の産業は生き残っていけない。「ビジネスモデルの転換こそが最大の課題」と国は捉えています。そしてその解決の方向性として、下記のような項目を挙げています。

  1. 徹底したデジタル化の推進
  2. カーボンニュートラルの実現。2050年まで温室効果ガス排出実質ゼロ
  3. 安全 安心で強靭な社会の構築
  4. 社会課題の解決に向けた研究開発の推進と社会実装
  5. イノベーション・エコシステムの強化
  6. スマートシティの展開

まあ、これだけではよく分からないですよね💦 どうやら社会課題に真正面から向き合い社会をまさにデザインし直そうと考えているようですね。そして、そのトリガーとなるのがデジタル化の推進ということです。

 

企業間のサバイバルが始まる

ここからはクマ坊の勝手な妄想です。世界にはすでに米中を中心に巨大プラットフォーマーの覇権争いが激化しています。もう同じ土俵では、日本企業は勝てないでしょう。だからこそ新たな土俵として社会課題を設定し、日本の技術力で勝てそうなカーボンフリーに焦点を当てているのだと思います。しかし、この社会課題というのは、解決が難しいから社会課題として現在も残っているわけです。巨大企業といえども1社で解決できるスケールではありません。さらにコロナで多くの企業は財務が毀損しています。そこでこれから多くの大企業を中心に生き残りをかけた、大型合併や企業買収が進むように考えます。それも同じ業界ではなく、今まで全く接点がなかったような企業間でこのような動きが加速するのではないでしょうか。これからの5年間は信じられないような経済ニュースを目にすることが増えるように思います。まあ、あくまで私の妄想ですが。