クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【book】これからのDX

 

 

夏休み2冊目

夏休み期間中に読んだ2冊目です。著者は内山悟志さん。まさにDXを指導されているコンサルタントになります。特段、目を引くような内容はありません。しかし、DXについて知識や情報を持たない私のような初心者にとっては、DXのイロハが見やすく平易に書かれています。初めの教科書としては、とてもお勧めできる一冊です。

 

俺のDX

私が生業にしているのは企業内研修です。コロナ禍では三密の最たる事業です。事業収益は急速に悪化しており、DXへの移行は待ったなしです。実際には既存事業をDXによって高度化、変革を斬新型を進めながら、全く新しいビジネスモデルを構築する両利きの事業運営を行なっている最中です。既存事業のDXを進める上で難儀しているのは、これまでのリソースや仕事の進め方、何よりメンバーのマインドだったりします。仕事の進め方も、リソースも、個々人のスキルも最適化されていたから既存事業で稼げてた訳です。稼げるように最適化してきたと言った方が正しいですね。DXに改善する事で全く違ったルールを適用しなくてはいけません。現場のメンバーからすれば、仕事の標準が変わるわけですから、物理的にも、心情的にも辛いものがあります。さらにコロナの影響で在宅勤務で新しい事を進めなくてはいけないのも難易度が高いです。ニューノーマルな仕事の仕方に慣れる他ありません。

 

新しいビジネスモデルの鍵は経営の意思決定かもしれない?

逆に全く新しいビジネスモデルをDXで構築する際の最大の障害は、経営側のDXに対するリテラシーと、意思決定が出来るか否かのように感じています。どんなビジネスモデルにするかによって事情は異なると思いますが、DXが進むとPDCAのサイクルが格段にスピードアップすることが想定されます。顧客接点のデータが大量に短期間で収集されることになるでしょう。集まったデータは、さらなる顧客体験の向上に使われます。問題はそのスピードです。顧客体験が改善されなければ、顧客はそのサービスを使わなくなります。アプリとかもそうですよね。そうすると、現場の近くで高速なPDCAを回せるか否かが問われるように思います。

でも、従来はそれらの意思決定は経営幹部が行うものでした。貴重な情報にアクセスできる事が経営幹部の特権であり、パワーの源泉であったりもします。従来とは考え方を180度変えないと、表層だけの何ちゃってDXを生み出すことになりそうです。本を読みながら、自身の現状からそんな事を考える今日この頃です。