新入社員の皆様、入社おめでとうございます。本来なら今日は入社式なんでしょうが、コロナの影響で中止になった方も多いのではないでしょうか。私の生業は企業の人材育成を支援する仕事をしています。企業の多くは入社した人材に教育機会を与えることで、戦力化を目指します。テクノロジーが発達すればするほど、人の違いが企業の競争優位に繋がるからです。今日は成長の視点から、新入社員の皆様へ贈る言葉です。
人生どこで何がどう繋がるか分からない
コロナで巣篭もりをしている中、昔の映画をAmazonで見ていました。その映画はバック・トウ・ザ・フューチャー。タイムスリップするドタバタ活劇です。私はこの映画を初めて見たのは小学生でした💦当時は1985年。この映画を35年後に妻と娘と3人で自宅で再び観るとは思いもしませんでした。これは私のプライベートの話ですが、人生はどこで何がどう繋がるか分かりません。だから人との出会いは大切にして欲しいです。
背伸びを意識する
さて、ここからが本論です。まず、新入社員の皆さんが意識すべきことは、背伸びの経験を自ら獲得しにいくことです。新入社員だと、何が背伸びか何がそうでないか分からないと思いますが、何事も初めてなので、上司や先輩から任された仕事はほ背伸びの経験になります。だから、頼まれた仕事は積極的に引き受けた方がいいです。上司や先輩も最初はそんなに難しい仕事は渡しませんから安心してください。難しい仕事を渡して新人が炎上したら、その尻拭いをするのは上司や先輩になります。忙しい時にそんな事は回避したいので難しい仕事は渡しません。むしろ、簡単な仕事ばかり渡しがちです。簡単な仕事は、精神衛生上も楽ですが成長の視点で考えると新入社員にとっては好ましくありません。1年経っても上司や先輩から依頼される仕事に変化がない場合は要注意です。自ら新しい仕事やタスクを求めるのがいいでしょう。
経験から学び、経験を捨てる
任された仕事が終わったら必ず振り返りましょう。失敗したら何がいけなかったのか。うまくいったら何が良かったのか。さらに良くするためにはどうしたらいいか。1日5分でいいから振り返る時間をルーティンにするといいです。ノートや手帳にメモできたら最高です。併せて業務に関連する本を最低10冊は読んでください。営業だったら、営業に関する本やプレゼンテーション、企画書に関する本など。丁寧に読まなくてOKです。同じ本を集中的に読むと、共通に出てくるキーワードが見つかります。そのキーワードと経験の振り返りが繋がると新たな気づきが生まれます。新たな気づきは、新たな行動に繋がります。経験を振り返るだけでも成長はできますが時間が余計にかかります。まあ、行動しない経験しないよりはいいですが。経験しなければ、1ミリも成長する事はありません。
ビジネスモデルや役割が変わらなければ、経験から振り返るだけである程度成長できます。しかし、異動や外部環境の変化から従来の成功パターンが通用しない時が必ずきます。その時は自分の経験を否定して、新たに学び直す必要があります。でも、これが難しい。そのためには、若い時から自分の仕事とは違った分野にも興味を持つことが重要です。決して仕事馬鹿にはなってはいけません。
他者と繋がる
そして最後に大切なのが、他者と繋がることです。人は1人では成長しません。でも、背伸びした経験も周囲の力を得ることで乗り越えることは可能です。より成長するためには多様な年代、多様な価値観と繋がることです。同期とだけ連んでいては駄目ですよ。社内の人間とばかり話すだけでも不十分です。どんどん社外の人や、偶然の出会いを自ら求めて外に出てください。全ての出会いが、あなたの成長の糧になるはずです。