クマ坊の日記

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【book】ティール型組織をサクッと解説します

 

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

 

 昨年の1月に出版されて爆発的にヒットしたビジネス本にティール組織があります。ティール?って聞き慣れないですよね。しかも結構、厚さがあるので読むのも一苦労です。今日はサクッとティール組織を解説してみたいと思います。

 

 

ティール組織の著者

この本の著書は、フレデリック・ラルーさん。元マッキンゼーに勤めていました。マッキンゼーを退社後、経営者を対象としたエグゼクティブコーチをされていたそうです。そこで見たのが政治闘争に明け暮れる経営者達、職場に満足していない社員達でした。ラルーさんは純粋に、「こんな組織変じゃない?」という疑問を持ち、世界中の組織を研究しました。さしずめ理想な組織の探求と言ったところでしょうか。そして研究成果を2つのアプローチで整理したのがこの本です。

 

歴史に学ぶ組織変遷

1つ目のアプローチは歴史からでした。ラルーさんは組織モデルは、その時代に優勢だった世界観と意識に結びついていると主張します。また、分かりやすく説明する為にそれぞれの組織に色と名前をつけて呼びました。この辺りの切り口が斬新でかつ共感をよんだように私は感じました。では具体的に解説していきます。

 

レッド組織

一万年前に誕生した、最初の組織形態です。レッド組織は、強力な上下関係をもとにしており、必要ならば暴力を行使さました。ギャングやマフィア映画を想像すると分かりやすいかもしれません。

 

アンバー組織

アンバーとは琥珀色を示します。階層的な組織形態をしています。宗教団体をイメージしてください。身分が固定化されているのも特徴です。レッド組織の粗野で暴力的で衝動的な不安定さを、戒律やルールや伝統などで克服することに成功しました。ただ組織が硬直的になりやすい為、変化には対応しづらいという欠点もありました。

 

オレンジ組織

オレンジ組織は現代の企業組織の多くが採用している形態です。効率を重視し、イノベーションを起こし、成果をあげるという組織です。オレンジ組織の最大の発明は実力主義です。誰もがチャンスがあるように見えます。一人ひとりが実力を磨くことで生産性は高まります。トップダウンと承認プロセスが重視されます。その一方で、出世競争、政治闘争は勢いを増します。上がれば上がるほどポストは限られるわけで、心身ともに擦り減らします。

 

グリーン組織

そんなマウント型のオレンジ組織の限界から生まれたのがグリーン組織です。この組織は平等と多様性を重視します。とにかく合意形成で物事を進めようとするのが特徴です。イメージはNPO組織ですかね。合意形成で物事を進めるので組織に参画している感はありますよね。

 

ティール組織

グリーン組織が進化したものを、著者はティール組織と呼びます。ティールとは青緑をさします。ティール組織は生命体のようだと説明します。生命体?全く意味不明ですよね。ここから2つ目のアプローチでの整理が必要です。そのアプローチは構造、慣行、文化に関する共通点です。サクッと解説すると豪語しましたが、ちょっとここから説明がややこしくなるので、今日はここまで。次回、もう少し詳しくティール組織について解説しますね。