先日、マインドフルネスの研修を受講してきました。ということで、今日はマインドフルネスのお話です。
マインドフルネスって何?
最近、書店でマインドフルネスと書かれた書籍や雑誌での特集を見かけることがあるかと思います。座禅やヨガと同じような、そうじゃないような。。。
マインドフルネスの定義は、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け集中すること。評価せずに、捕らわれのない状態で、ただ観ること」とのこと。
ポイントは、2つ。」意図的に意識を向け集中すること」「評価せずに」です。ただぼっーとしているのはマインドフルネスとは違うってことです。研修では最初に、「3分間ぼっーとする」演習を体験します。ダラー、ぼっーとするのですが、頭の中では様々な思考が浮かんできます。ちなみに、私はNHKのバラエティー番組のチコちゃんに叱られるの「ぼっーと生きてんじゃねーよ」のフレーズが頭の中で何度もリフレインしていました💧その後、呼吸を意識して再びぼっーとします。これだけで、一回目よりは煩悩は減りました。
2つ目に大切なのは、「評価しない」ことです。「今、集中出来てるとか」「違うこと考えては駄目だ」なんて評価しないことだそうです。頭の中に次から次へと考えが湧いてでてきますが、右から左へ受け流すことがです。
マインドフルネスと座禅やヨガとの違いは、座禅やヨガはマインドフルネスに至る手段だということです。まあ目的は一緒ですよね。
Googleがマインドフルネスを取り入れる理由
マインドフルネスはアメリカの西海岸でブームとなります。ブームを決定的にしたのはGoogle社が社内研修でマインドフルネス研修を取り入れてからです。Google社内で現在でも最も効果がある研修だと認識されているそうです。
サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
- 作者: チャディー・メン・タン,ダニエル・ゴールマン(序文),一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2016/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ドメスティックな日本企業の私からすると、Googleのような先進的な企業であるからこそ、マインドフルネスのような新しい切り口の研修が受け入れられるのだと思い込んでいました。しかし、実際にGoogle社の人にお話を伺うとその認識が誤っていたのが分かりました。Googleに入社する人は、ハイパフォーマーと言うか、天才と言うか、癖があると言うか。まあ、一家言ある人達ばかりです。会社が主催した研修でも価値を感じなけれざ受講もしません。
Google社でマインドフルネスが導入できたのは、脳科学のエビデンスをこれでもかと突き提示したからこそとの事でした。最初は半信半疑で研修を受講した社員が効果を実感することで爆発的に普及しました。経営の視点からも、マインドフルネスは社員の生産性を高めるとの報告事例が多数上がっていました。具体的には週3回マインドフルネスを習慣化している個人と組織の生産性は、していない人よりも高いという結果でした。
また驚いたのは、いまやアメリカのIT企業では、マインドフルネスの研修や、マインドフルネスが実施できる環境がある事が、優秀な社員のリクルートやリテンションに取って重要である。いや重要を通り過ぎて当たり前だと考えられているそうです。「えーマインドフルネスできないの?人に優しくない企業だよねー」と認識されてしまうそうです。
家でも実践してみた
私は以前、皿洗いが家の仕事でした。最初はいやいやながら、最後は皿洗いでマインドフルネスのような感覚を味わうまでになりました。しかし、新居になって食洗機を導入してからは皿洗いがなくなりました。家事的には楽になったのですが、マインドフルネスからは遠ざかっていました。今回、マインドフルネスの研修を受けてから、寝る前に5分間の呼吸法を取り入れています。眠りに入るのは深くなったように感じています。もう少しつづけて効果がでたらまたご紹介したいと思います。