クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

方針の浸透させ方

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前回は方針の立て方について説明しました。でも、決めた方針は実行しなくては絵に描いた餅です。方針を浸透するためのやり方について解説してみたいと思います。

 

目次

 

率先垂範

大前提として管理職が率先垂範するのは言わずもがなです。安全な場所から掛け声だけかけても、部下は誰もついてきてくれません。面従腹背が関の山です。管理職はブーメランのように自分の言動や行動が戻ってくるから辛いですよね。でも、自分一人動かせない人がメンバーを動かすことはあり得ません。

 

言葉を操る

もちろん物理的に管理職がメンバーの前で実践できないケースもあると思います。そこで次に大切なことは、方針を分かりやすく、シンプルで楽しい表現で示すことです。自分の首を絞めるようで恥ずかしいですが、私がよく使うのは下記のような言葉です。

 

  • 思考を停止するな
  • 常に顧客の立場で考えろ
  • 頑張らなくていいから結果だせ
  • 風呂敷を広げろ
  • フットワークよりヘッドワーク

 

繰り返す

短いフレーズで優先順位がすぐ想起できる言葉を選ぶのがポイントです。カッコいいのも避けた方がいいです。あまりに美辞麗句が並んでいると、話す時に照れますから。声に出すのを躊躇してしまう言葉はすぐに使われなくなります。

 

部下が共感できる言葉

仕事だから方針に従うのは当たり前と言う考え方は捨てた方がいいです。押しつけられた方針ほど迷惑なものはありません。方針を実践することがメンバー一人ひとりにとって、どんなメリットがあるのかを伝えなくてはいけません。仕事の意義ややり甲斐です。報酬や昇進などとは結びつけない事です。あなたが人事権を持っていれば別ですが。そんな力を持つ人は社長ぐらいでしょう。空手形は後々、言った本人の首を絞めるだけですから。

 

行動を褒める

メンバーが方針に沿った望ましい行動を取ったら褒めましょう。結果ではなく行動を褒めることです。結果が出たらさらに褒めればいいんです。大抵、結果が出るまでには時間がかかります。だから、結果が出なくても行動を褒めることが有効なんです。本人もこのやり方でらいいんだ!と自信がらつきます。そして褒めることは。それを聞いている他のメンバーにもメッセージを発信することにも繋がりますから。