クマ坊の日記

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無垢材のダイニングテーブルとの出会い

一年前に無垢材のダイニングテーブルを購入しました。今日はそのお気に入りのダイニングテーブルとの出会いについて語りたいと思います。

目次

 

ダイニングテーブルを買うきっかけ

ダイニングテーブルを購入する前は、新婚時代に購入した古家具でした。昭和初期の学校にあったテーブルをレストアしたものです。学習机です。戦中をくぐり抜けた一品だけあって味があります。当時は新婚でお金がなかったので、とにかく安く買いたい。でも他とは違った一品を持ちたいということで、都内の家具屋を歩いて探しました。歩いて探すのも楽しかったな。遠い目。今もこの机は使っていますが、元々学習机なので、少し小さい。子供も幼稚園に通うようになり、ちゃんとしたテーブルでご飯を食べたいねということでダイニングテーブルを探し始めました。

 

無垢材のダイニングテーブルとは

 インテリアや雑貨が好きな妻と私。まずは理想のダイニングテーブルを二人で検討してみました。「木の温もりがあって」「見た目がよくて」「長く使えるものがいいよね」ネットで検索してみると、無垢材のテーブルが自分たちの求めているダイニングテーブルだということになりました。無垢材とは、木を接着したり表面に材を貼ったりしない1枚板のことを指します。無垢材とよく混同されやすいのが「集成材」。無垢材をブロック状に切り出し、接着剤でつなぎあわせたものです。集成材も自然に近い形であるため「無垢材」として売っている場合もあります。接着剤とつなぎあわせたと言っても、技術がよくできているものもあるので一見、集成材とは見分けがつかないものもあります。

 

 無垢材のメリットとは

「木の温もり」や「質感」。使えば使うほど味が出る経年変化。そして丈夫なので長年使える。ダイニングテーブル代わりに使っていた学習机もケヤキの1枚板で天板は作られていました。昔の家具の方が材質は良いものを使っていたんですね。だから修理したのは足の部分だけでした。

 

無垢材のダイニングテーブルは高かった

しかし、無垢材のダイニングテーブルは高い!はじめに入ったお店が、高級ダイニングテーブルのお店だったのもありますが、50万以上は当たり前。安い価格帯でも30万円代でした。たまたま1店目が高級店に入っただけで、もっと安いお店もあるに違いない!と探してみました。無印良品とか。その他専門店・・・。しかし、私たち夫婦の認識が甘すぎでした。無垢材のダイニングテーブルは安くても10万以上はしました。8万〜9万円代のものもありましたが、全て集成材でした。

 

無垢材以外のテーブルも探してみた

建築現場の足場に使っていた古材を使ったテーブルも見つけました。古材を貼り合わせて作った机です。価格も5万円代で手が届きます。足場で使われていたので、表面が凸凹です。でもその表面の凸凹もいい感じでのデザインになっています。これで妥協しようかとも思いましたが、「ダイニングテーブルはご飯を食べるだけでなく、娘が小さいうちはダイニングで勉強させたいよね。表面が凸凹だとノートとか書くとき不便かな?下敷きしけばいいんじゃない?」とかでイマイチ購入への踏ん切りがつきませんでした。

 

自分で作ってみるか?

ネットで調べてみると、自作で無垢材のダイニングテーブルがいることがわかりました。確かにダイニングテーブルの構造は単純です。足の上に、板を乗っけてあるだけですから。足のセットは売っていますし、板だけ購入すれば自分たちで作れるんじゃない?ヤスリで削って塗装すれば出来そうだぞ。ホームセンターで工具とスペースも貸し出しているお店もあるし。などとも本気で考えてみました。

 

大川の家具祭りでの出会い

ダイニングテーブルの自作を本気で考えていた頃、福岡県の大川市で家具祭りが開催されることを知りました。偶然、その時期に大川に行くことがあったので家族3人で出かけてみました。大川はあの演歌歌手の大川栄作の出身地だったんですね。

 

筑後川の河口にある大川市は、木材の産地である大分県の日田から川を下ってくる木材の集積地でした。そのため江戸時代中期から家具の製造で有名な産地だったそうです。明治以降は大川家具の全盛期だったそうです。昭和30年代には箪笥が一斉を風靡したそうです。伝統的なつくりの家具が多いですが、最近はデザイン性にも優れた家具も増えてきています。メイン会場で展示していた家具は、少し古臭いデザインが多くて私たちの求めているものとは違いました。事前に目をつけていた、家具店の家具は安くなっていませんでした。

 

大川家具の中でも一番の大手家具店に関家具があります。いろいろなブランドのお店を展開しています。その中の一つに、CRUSH CRASH PROJECTというブランドがあります。若い人向けのデザインで、価格帯を少し下げたものになっています。前述した、建築現場の足場板を使ったダイニングテーブルもこのお店の商品でした。ブラっと入ってみると、無垢材のダイニングテーブルもいくつか置いてありました。「やっぱり無垢材のダイニングテーブルはいいよね」と妻と話しをしながら見ていると、値札を目に入ってきました。なんと5万円!最初は目を疑いました。無垢材と書いてあるけど集成材なのではないかと思いました。でも、触り心地や見た目はやはり楢の無垢材。店員さんを呼び止めて確認してみました。やはり正信証明の無垢材だというのです。安さの理由を尋ねると、今年で廃番になった商品で残り限定7台。しかも大川の家具祭りの最終日だったためさらに安くなっているとのことです。どうして廃番になったかと聞くと、足の作りだそうです。新しい商品は、足の部分がモダンなデザインになりもっと細かったり、木と鉄を組み合わせた形になったりしているそうです。一方、廃番の商品はシンプルな木の足場。確かに無骨と言えば無骨ですが、私たち夫婦にはシンプルで使い安い商品に思えました。正直、こんな出物に出くわすとは想像にもしていませんでした。自作するよりも安い!こんなに上手くは絶対に自作できないということで購入を即決しました。1年たった今でもお気に入りです。一生懸命、ダイニングテーブルを探していなかったらこのテーブルにも出会うことはなかった思います。