育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)
- 作者: 浜屋祐子,中原淳
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/03/16
- メディア: 新書
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切り口が面白い本です。一見、仕事とは無縁と思われる「育児をする経験」はビジネスパーソンの業務能力発達につながると主張しています。そしてその際の育児は夫婦のどちらかがひとりで抱え込む「ワンオペレーション育児」ではなく、夫婦を中心としする「チーム育児」だとしています。
自分自身の経験を振り返ると、確かに育児は不確実性ばかりなので、忍耐力は養われましたが、業務能力発達まで言われると違和感を感じました。もっとも我が家は妻がほぼ8割育児なので、当てはまらないかもしれませんが。
中原さんの経験談には、男性の立場から凄く共感しました。「お皿洗いは三角コーナーをきれいにするまでがセットか?」のくだりで、妻の求める「育児や家事のレベルが高い」ことが男性からするとハードルが高くなる理由の1つと書かれてありました。
確かに育児家事が初めての私からすると、何をしたらいいか分からないんですよね。でも、妻の立場からすると自分だって育児は初めて。子供のことを考えて無我夢中で育児をして、様々な術を身につけてきたわけです。その妻の立場からすると、飲み込みが遅い私に対してイラつくのは当然な訳で。。。2人ともストレスフルになったので、言いたい事を話し合うことで我が家は、育児 家事の役割分担が整ってきました。夫婦だからつい甘えて言葉足らずになります。夫婦で話し合うことは大切ですよね。話が脱線しました。
後、この本で良かったのは子育てが、親の成長に役立つことが研究でも明らかになっていることを知ることができたことです。「角がとれて丸くなった」「他人の立場や気持ちをくみとるようになった」「運や巡り合わせを考えるようになった」「視野が広がった」「生きてる張りが増した」等々。自分自身、子育てを通して学ぶことが多いなと感じています。
この本は男性ビジネスパーソンにお勧めな一冊です。