大リーガーのイチロー選手やサッカー選手の本田圭祐さんは小学生の時にはプロスポーツ選手になることを明確にイメージしていたと聞いたことがあります。
小学生は極端でも、高校や大学を卒業した時点で、こんな仕事やりたい!と明確なイメージを持っている人は凄いと思います。
私は就職時には何もありませんでした。でも、サラリーマンを20年以上続けて今の仕事は天職だと感じています。様々な人との出会い、様々な仕事との巡り合わせを通して、自分のやりたい事が見えてきました。ラッキーだったのは、初めて就職した会社にそんな居場所があったことです。ラッキーではありましたが、大切なことは、与えられた役割で全力を尽くすこと。でも、その役割に埋没し過ぎないこと。
サッカーに例えると、周りを敵に囲まれながらもボールを必死にキープしているプレイヤーに似ています。少しづつ前にボールを運びながらゴールを目指す。敵(仕事)は猛烈にプレッシャーをかけてきます。そのプレッシャーに負けて、ボール(自分の選択)を会社に委ねてはいけません。自分でドリブルを選択して進むのか、周囲の助けを借りてパスを選択するのか。パス出してもパスが戻って来ないこともありますが。。。
周囲のサポートを得るには、自分の特徴ややりたいプレーがはっきりしてるといいですよね。そして、自分も周囲の人をサポートすること。パスコースをたくさん作れるとリターンパスが貰える確率も高くなります。
今のチーム(会社)が合わないと思ったら、別のチームに移籍するのもありでしょう。でも、自分のキャリアを開発する意味ではどこのチームでプレーしてもやることは同じだと思います。
現実のサッカープレーヤーでも、好き勝手なプレーが許されるのは、チームを選べるのはメッシとロナウドの2人ぐらいだと思います。誰もが、"もがきながら''自分達の居場所を獲得していくのだと思います。仕事人生を振り返ると、結果的に自分のキャリアが出来ていたという感じでしょうか。
これを専門学的なキャリア理論では、「計画された偶発性理論」と呼びます。アメリカのスタンフォード大学のジョンDグランボルツ教授が提唱しました。凄く乱暴に述べると、「将来のことなんて考えても分からないよ。偶然の連続がキャリアを形成するんだよ。だったら、偶然が舞い込んだ時に、自分のキャリアに活かせるよう準備しとくといいんじゃない」という理論です。
そして、準備する事として5つのポイントをあげています。①好奇心 新しいやり方を常に考える ②持続性 やり続ける 失敗してもメゲない ③楽観性 根拠はないけどなんとかなるんじゃない ④柔軟性 こだわりを捨てる ⑤冒険心 リスクがあってもやってみる
言うは易しで行うは難し。人は誰もが弱いから、キャリアを築くにも、周囲に信頼できる人、応援してくれる人が必要なんでしょうね。