クマ坊の日記

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企業体質の変遷

企業にも様々あります。産声をあげたばかりのベンチャー企業から、従業員数十万の世界的大企業。規模も事業も千差万別。同じ事業を扱っていても企業風土も色々です。しかし、一見バラバラに見える企業ですが、体質の変遷を眺めると意外な共通点も見つかります。今日は「企業体質の変遷」について考えてみたいと思います。

目次

 

 

個人商店・同行会

始まりは1人もしくは少数のメンバーから始まります。個人や家族や同志が構成員なので組織化の度合いは低いです。目標の共有化もメンバー少ないですから低いです。大抵は創業者だけが思い描いているという感じでしょうか。

 

ヤンチャな企業

事業を拡大しようとすると、個人商店ではいづれ限界がきます。そのため、新たに人を雇う必要があります。全てを経営者一人で担うことが不可能な為、自分の分身を作る必要がでてきます。その際に、目標やビジョンの共有化が不可避になります。ただ、頑張りに比例して事業が拡大している時期は働いていて楽しいでしょうし、仕事と自分の価値観が極めて近いので目標や価値観の共有は比較的楽に行えます。ただ組織形態はまだまだ脆弱なので、側から見ればブラックと呼ばれる点もあるかもしれません。

 

THE Company

売上が100億を超え、従業員も100名を越えてくると様々な機能が必要になります。いわゆる人事や経理などのスタッフ部門になります。組織形態は強固になってきめす。いわゆる普通の会社になってきます。

 

しかし、ここからが経営者の悩ましい所です。さらなる事業拡大にはさらなる人材の採用が必要です。100名を越えてくると、目標やビジョンの共有化にが難しくなってきめす。ほっといておくと経営者とは違う思いを従業員が描いたり、あるいは誤った解釈をしてしまったりします。それを防ぐために、多くの組織は階層化を進めます。社長の分身である部長、部長の分身である課長をつくります。実際にはもっと複雑な階層組織になりますよね。ビジョンや目標が末端までいき届くことを狙っています。またより上位の階層の人間が非定型で創造性の高い仕事に集中できることも狙っています。理にかなっている階層化ですが、事は簡単には進みません。第一に人材の問題。良きプレイヤーが良き管理職でないことは言わずもがなです。階層があるが故に、上下の情報の伝達不全が引き起こされます。また、組織自体が自己目的化していきます。具体的には社内ルールや文書が増えてきます。

 

大人の会社

売上が100億超えてくる企業は、仕事が仕組み化されています。いわゆるビジネスモデルです。日銭が入ってくるので、社内の危機感は希薄がちです。一方、組織としてはしっかりしています。福利厚生も充実しています。いわゆる大人の会社です。世間的にはホワイト企業と呼ばれるのかもしれません。

 ビジネスモデルがマーケットで受け入れられている間はいいですが。。。経営者はそれが分かっているから、新事業や新商品の開発、新しいマーケットへの進出や創造を試みます。そもそも顧客が変化しますしね。

新しいことにチャレンジする資金があるうちはいいですが、投資回収が出来ない日々が続くと企業は縮小していきます。企業は縮小均衡の蟻地獄から抜け出すためにリストラが実施したり、事業を切り売りしたり、もしくは会社毎身売り、すなわちM&Aの対象となったりします。まだ買手がつくような魅力的な事業がある会社はいいですが、そうでない会社は萎んでいく一方です。新しい人材の獲得も厳しくなるので、社内は古参社員でいっぱいになります。社内での会話は昔話が多くなりそうです。目標やビジョンの共有化は図られませんし、当然組織力も弱体化します。

この一連のサイクルは程度の差あれ、どんな企業も通る企業成長のサイクルになります。会社務めであるならば、自分が所属する組織がどの状態であるか冷静な目で見ることも大切です。

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