クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

ミスや失敗と上手に付き合う

仕事でミスや失敗をすると憂鬱になりますよね。上司から追い討ちをかけるように叱責されるともう会社行きたくなくなる気持ちもわかります。今日は仕事上のミスや失敗とどのように付き合うかについて考えてみたいと思います。

 

目次

 

私が嫌う失敗

私は部下や他部門の失敗について怒鳴ったり、怒ったりすることは基本的にはありません。ミスや失敗をするということは、裏を返せばそれだけ仕事をしているということです。仕事していなければ失敗するこもないですし。それに、ヒューマンエラーと呼ばれるように人間にミスはつきものです。またミスや失敗をきっかけに、仕事の標準レベルをあげていけばいいのだけのことです。ただそんな私でも怒る場合のミスや失敗もあります。それは後ろ向きな仕事の姿勢が招いたミスや怠惰から引き起こされたミスです。一言報告しておけば、事前に連絡しておけばミスや失敗が回避できたのに、自分のミスがバレるのが嫌で対応が後手後手にまわってしまうとかです。流石にもうこの手の失敗に出くわすことはありませんが、過去そのようなケースに出会ったときはすごく怒りました。

 

犯人探しをしない

何か仕事で問題が起こった際は、問題の原因分析をするのがノーマルな仕事の進め方です。ただここで起こりがちなのはミスや失敗を起こした人に原因と責任を押し付けることです。まあ、吊るし上げですね。当事者に責任を押し付けるだけでは問題は解決しません。当事者を処分しても仕事のやり方や標準が変わらなければ、ミスや失敗は再発するだけです。重要なことは「人」ではなく「コト」に焦点をあてることです。「誰がミス」を犯したかのかではなく、「どんなミスが起きたのか」を検証の対象としなければなりません。

 

ミスの原因を探る5つのM

  1. Mission (使命・目的)「目的と手段を混同していないか」「目的は正しいか」
  2. Machine (機械・道具)「使用した機械や道具に不備はなかったのか」
  3. Media (情報)「関係者のコミュニケーション、情報伝達に問題はなかったか」
  4. Management(マネジメント)「マネジメントの方法に問題はなかったか」
  5. Man (人) 実行した人に問題はなかったか

犯人探しから原因分析をしてはいけませんが、様々な角度で分析した結果、原因が「人」であった場合はOKです。前述した私が怒るケースのように、その人物の仕事の姿勢や怠惰が原因である場合もありますから。人に問題があることが明らかなのに、その他に原因を探そうとすると他のメンバーのやる気と時間を奪うことになります。ただし、管理職としてはその人物が何故、そのような仕事の姿勢をとったのかについては本人とじっくり話し合う必要があります。本人のキャラクターで片付けてしまうのは短絡的です。家庭でトラブルを抱えているのかもしれませんし、スキル不足から来る自信のなさがミスを誘発したのかもしれません。じっくり話を聞いてあげなければ最終的な解決にはつながりません。