クマ坊の日記

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管理職は人間を深く理解する努力が必要

今日は管理職の指導力の話です。年上の部下だったり、感性が全く異なる年下の部下だったり、外国人だったり。雇用形態も正社員、非正規。ひと昔前に比べて管理職は多様な価値観をもった部下を統率して成果を出すことが求められます。管理職にとってはなかなかシンドイ時代です。

 

目次

 

 管理職は自分自身をよく知ることが大切

「部下は3日で上司が分かるが、上司は部下が分かるのに3年かかる」と言われます。管理職と部下との認識のズレは考えている以上に大きいものです。肩書きや地位はしばしば人の判断を迷わせてしまうものです。

 

曾子(そうし)という儒家が「吾れ日に我が身を三省す」と言い残しています。この三省とは

  1. 人のために真心を持って考えてあげたか?
  2. 友人と交わるのに信義をつくしたのか?
  3. 自分が習熟していない学問を人に教えていないか?

三省とまではいいませんが、管理職は自分自身を振り返ることが重要です。

 

人間を深く理解する

心理学で有名なユング先生は、人間の性格を「外向型」と「内向型」に分類しました。前者は情緒活発、決断力、統率力に富み、後者は控えめ目で思慮深く、孤独で実行力に乏しい人たちと考えました。

人にはそれぞれ「持ち味」があります。「持ち味」を上手に生かしてあげれるかどうかが、管理職としての大きな責任です。上司が代わったとたんに生き返ったように能力を発揮する部下がいるものです。人間には誰にでもその人にしかない能力があると私は思います。それを上手に引き出してあげられるかどうかが大切です。

優秀な部下ばかり揃うことは、大企業でもない限りなかなかありません。メンバーそれぞれの強みを活かすことで、お互いの短所をカバーし、組織として成果をあげることは可能です。そのためには人間に対する深い関心がなければならないと思います。

 

管理職自身が成長する

日本企業では長い時間をかけて人材を育成します。そのため一通りの知識と経験を経て管理職になるのが普通です。そして互いに知っている、忖度するなかでマネジメントが展開されていきます。でも、冒頭で述べたように職場のメンバーの属性はかなり変わってきています。もちろん仕事そのものも変化しています。そのため過去の経験や知識にしがみついて人たちは適応できなくなります。

管理職として絶えず自分自身を再点検していく努力が必要です。変わるものと変わらざるものを常に把握していくことが大切だと私は思うのです。