クマ坊の日記

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パラダイムシフト

昨日のブログで、2018年はクマ坊にとって変化の年だと書きました。今日は変化繋がりで、変化に巻き込まれた際に知っておくといい言葉、「パラダイムシフト」について書いてみたいと思います。もっともパラダイムシフトという言葉は耳慣れないかと思いますが💦 内容は簡単なのでしばしお付き合いください。

 

パラダイムとは 

パラダイムの魔力 新装版

パラダイムの魔力 新装版

 

 ジュエル・パーカー先生の著書「パラダイムの魔力」でビジネス界にパラダイムシフトは広まりました。語源はギリシャ語で、「モデル、パターン、判例」を意味します。パーカー先生はもう少し意味を広げて使っています。「パラダイムとはルールと規範であり、成文化されている必要はない」としています。

もっと乱暴にいうと、「自分や組織が当たり前だと考えていること」ぐらいに捉えておいてください。誰もが無意識のうちに色眼鏡をかけて物事を見ているということです。

前述したジュエル・パーカー先生の「パラダイムの魔力」ではスイスの時計業界で起こったパラダイムシフトを紹介しています。1968年に世界の60%シェアをスイスの時計業界は誇っていました。しかし、1980年代にはシェアが10%に凋落。6万2千人いた時計職人のうち、5万人が職を失いました。理由は機械式の時計からクオーツ式の時計にトレンドが移ったためです。しかし、こんクオーツの技術を生み出したのはスイスの時計会社でした。研究者はスイスの時計メーカーにクオーツの技術を持ち込みますが、すべて門前払でした。理由は「時計っていうのは、多くの部品を組み立てて作るものだ」という考えでした。後日、日本のSEIKOがクオーツ技術で世界を席巻しました。

ここで重要なのは、スイスの時計業界が胡座を掻いていたわけではないという点です。時計が好きで好きで、新技術や新商品の開発に励み、多くの優れた時計職人を排出してきたのです。でもその強いこだわりがある故に、「時計はカクあるべし」という規範から抜け出せませんでした。

そして、パラダイムシフトはひとたび発動すると、後戻りできない程の変化をもたらすということです。

 

自分の常識を疑ってかかる

では、パラダイムに陥らないためにはどうしたらいいのでしょうか?教科書的に答えれば「自分の常識を疑ってかかる」です。でもそれが出来たら苦労はしませんよね。かなり意識的なトレーニングが必要です。ビジネスパーソンなら、自分が所属している会社や職場、業界で当たり前だとされていることを書き出してみるといいです。

 

寄り道のススメ

パラダイムの罠に陥らないためにはどうしたらいいのでしょうか?意識的に変化を日常生活に取り組むことがいいです。例えば会社帰りに寄り道をしてみるとか、いつもとは違う経路で家に帰ってみるとか。特に男性は行動が固定化しがちですから💦 

 前回の記事で、クマ坊は異動の可能性があると書きました。異動は自分の希望もあります。今の職場には何の不満もありませんが、自分の培った経験やスキルでこなせてしまうことに危機感も感じていました。私は45歳。年金事情を考えると70歳ぐらいまでは現役で働くことになるでしょう。今の能力で残りの職業人生を乗り切るのはリスクだと考えていました。50歳になる前に新しい仕事、現在の自分の力では越えられないようなチャレンジをした方が成長できると考えています。

 

ブクマで暖かい言葉をかけてくださった皆様ありがとうございます。健康には気をつけたいと思います。

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