クマ坊の日記

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ビジネスリーダー教育

企業では、様々な研修が企画されます。今回はビジネスリーダー研修を紹介したいと思います。

 

目次

 

 

ビジネスリーダー研修とは何か

「ビジネスリーダー研修?」一般の人には馴染みが薄い研修だと思います。企業で実施する研修でイメージしやすいのは、新入社員研修や管理職研修などではないでしょうか?「ビジネスリーダー研修」は名前の通り、企業のリーダーを発掘し鍛えあげる研修です。次期経営幹部になる人達の発掘と育成が目的です。体力的に余裕がある企業しか企画運営できない研修です。

 

対象層は大きく2パターンです。部長層もしくは課長層。どちらにしろ、社内から選抜された10名前後を対象に1年、長い研修だと2年ぐらいかけて育成されます。

 

ビジネスリーダー教育の必要性

マネジメントと経営は微妙に違います。マネジメントは上位方針に沿って、経営リソースのやり繰りをすることです。一方、経営は乱暴に申し上げると、「意志決定」です。正解がないなか、限られた情報と時間の中で意志決定をしていくことです。だから、いい課長だった人がいい経営者になれるかというと、そんなに単純なものでもありません。つまり、課長とはちょっと違ったスキルが求められるのです。本来は経営力は実際の経営を通してしか体得できないものです。しかし、抜擢人事は日本企業は苦手です。そのため、「ビジネスリーダー」という経営の疑似体験をさせて、筋が良さそうな人材だと確認できてから、経営陣に引き上げる仕組みを整えています。

 

どんな研修内容なのか?

研修の内容は企業によって様々ですが、共通して学習する項目は下記3点です。

  1. 経営知識とスキルの習得
  2. リーダーシップ
  3. 経営への提言

 

経営知識とスキルの習得

いわゆるMBAで学びテーマです。具体的には事業戦略、マーケティング、財務、ファイナンス、組織論などです。これらの多くは本屋に行けば該当するテーマの専門書を入手することができます。そのため実際の経営では、これらの経営知識やスキルを身につけているだけでは企業間の競争に差はつきません。だって沢山書籍が出ているということは、頭がいい人が考えれば同じような答えに辿り着くということです。もちろん知っているに越したことはないですが、その効用は明らかに悪い経営施策を選択する確率が低減されるという程度です。

 

リーダーシップ

実際の経営で差がつくのは、リーダーシップを含めた人間力だと考えられています。ライバルと同じ戦略を実行するなら、多くの関係者を巻き込んでいかに早く効果的に実行できるかにつきます。もっとも、リーダーシップには様々な理論があります。どれも正しいし、どれも間違っている。その人を取り囲む環境や、メンバー、目的によってリーダーシップの発揮の仕方は変わってくると思います。だから、経営者にとって巡り合わせの「運」というのも大事な要素かもしれません。「運」は鍛えようがありませんが💦

 

「運」を鍛える⁉️

ただ成功する経営者は運も良い人が多いような気がします。ニトリの創業者は創業当時資金繰りが大変だったことがあるそうです。銀行はどこも貸してくれない。数時間以内に資金が調達できなけれざ倒産の危機。そんな時に目の前の信託銀行にアポなしで飛び込んだそうです。たまたま支店長があってくれてニトリ社長の話を聞いてくれたそうです。しかし当然支店長の決裁権限を超えた融資。東京本店の副社長レベルの融資案件だったそうです。支店長が電話したら、たまたま副社長と話ができたそうです。本来なら即融資にはなりませんが、信託銀行の副社長の一存で融資が決まったそうです。このエピソードなんかも、人の縁の巡り合わせを感じます。

 

運は創るもの ―私の履歴書

運は創るもの ―私の履歴書

 

 

「運」と言えば芸人の欽ちゃんが面白い事を話しています。欽ちゃんは、悪いことが身の周りで起こるとラッキーだと喜んだそうです。逆に仕事が順調だったりする時は、悪いことが起きるのでないかと慎重になるそうです。

 

成功者と世間から言われる人は、物事の認知の仕方が普通の人と変わっているのかもしれませんね。認知の仕方が違うから、行動も普通の人とは違うのかもしれませんね。

 

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研修のラストは経営への提言

ビジネスリーダー研修の最後は、現経営陣に対しての、我が社の経営課題の提言で締めくくります。テーマは新規事業提案だったり、現在の中期計画実現のための具体的施策なんかが多いです。研修として集まるのは月1回程度。実際のプランニングは日常業務と並行して実施します。参加者にとっては研修期間中は厳しい毎日が続きます。

 

私がビジネスリーダー教育を企画する時は「提言」が現経営から反対されたら成功だと伝えています。特に課長層など対象が若い人になればなるほど、そのように指導します。だって現経営陣が賛同するような提言はつまらないし、ビジネスになる確率は低いと考えるからです。もちろん提言自体は論理性があって、「金の匂い」がする提言であることが大前提ですが。現経営陣から、「我が社の前例がないなんて」言われたら最高の褒め言葉だと伝えます。受講者にとってみたら、社長や役員から駄目出しされるのは怖いでしょうが。。。研修なのでフルスイングして下さいとお伝えします。

 

ビジネスリーダー教育は役に立つのか?

結論から申し上げると、多少は役に立っているのかなと感じています。この手の研修に携わってもう15年以上経ちます。研修の卒業生から、社長や役員が誕生しつつあります。彼ら、彼女らの資質と努力の賜物ですが、成長する場に立ち会えたことは幸せです。もっとも社長になること役員になることがゴールではありません。優れた経営をして、社会、顧客、従業員を幸せにして欲しいですね。