クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

成長に必要な「思い」と「つながり」

以前、「成長が止まる人と成長し続ける人の違いは何か?」という記事を書きました。その中で、経験から学ぶ力の差が成長の差に繋がるとお伝えしました。そして、経験から学ぶ力は、ストレッチ・リフレクション・エンジョイメントの3つの要素が重要だと解説しました。今日は経験から学ぶ力をさらに掘り下げて考えてみたいと思います。

 

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目次

 

 

分かっていても続かない

成長に必要なのは、「経験から学ぶ力」であり、「経験から学ぶ力」にはストレッチ・リフレクション・エンジョイメントの3つの要素が大切だとは分かっていても、実践できないのが人間の悲しい性です。なんで分かっていても実践できないのでしょうか?一言で言えば、モチベーションが続かないからです。モチベーションは成長のエンジンです。いくら高性能な部品をもっていようとも、エンジンが回らなければ意味はありません。

 

ビジネスパーソンの成長に必要なエンジンは2つ

ビジネスパーソンの成長に必要なエンジンは2つです。1つは「仕事への思い」もう一つは「仕事での繋がり」です。「仕事への思い」は仕事への信念ややりがいのことです。「仕事での繋がり」は他者との関係性のことです。

 

仕事への思い

「仕事への思い」とは、「仕事をする上で大切にしていること」や「仕事とはこうあるべきだと考えていること」です。極めて主観的な価値観です。仕事への思いは、自分を取り巻く環境をどのように認識するかに大きく影響を与えます。

 

ここで注意しなくてはいけないのは、仕事への思いは2種類あるということです。一つは「自分が認めれたい、褒められたい」という自分への思い。もう一つは「他者や社会の役に立ちたい」という他者への思いです。自分への思いと他者への思いをバランスよく持っている人の方が、より成長するというのが実証研究では報告されています。

 

個人的には、最初は自分への思いが先行する人が普通だと思います。ビジネスパーソンなら、より良い評価を受けて給料をあげたいとか、職場で頼りにされる人になりたいという動機で頑張るのではないでしょうか?。ただ自分への思いだけで成長できるのは管理職の手前までだと思います。管理職になっても自分の思いだけで仕事されると周囲に被害を与えることがあります。部下の成果を平気で奪う管理者はいませんか?部下の屍を踏み台にしても自分の出世を優先する管理職はいませんか?自分の思いだけを優先した人物が経営者になったのが東芝という会社かなと思います。

 

管理職になってからは、他者への思いも持ちながら仕事できないと成長はできません。部下のためとか、お客様のためとか。社会のためとかがないと成長のエンジンはまわらないと思います。

 

 

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仕事での繋がり

仕事での繋がりは、上司・先輩・同僚・後輩・ライバル・お客様・友人・家族など自分を取り巻く人々をさします。当たり前ですが、人は一人では成長できません。多くの人々に支えられて成長します。

 

キャリアを研究しているヒンギス先生とクラム先生は、個人の成長に影響を与える啓発者との関係を「発達的ネットワーク」として説明しています。二人にの研究によると、「啓発者との関係が強いほど、また、多様な啓発者と関係しているほど、個人の成長が促されるそうです。逆を言えば、弱い関係や同質的な関係の中にいても成長することができません」

 

働く職場や、社外に尊敬できる人がいるかどうかは人の成長にとってはとても重要だということです。そして、多様なタイプの尊敬する人をもっているといいでしょう。刺激をあたえてくれる人、勇気づけてくれる人、安心できる人、説教してくれる人。

 

ブログでもロールモデルは見つかる

身近に尊敬できる人がいるのも最も望ましいですが、だからといって諦めることはありません。読むだけでも刺激を受けるブログ、勇気づけられるブログ、安心するブログはたくさんあります。大切なのは自分から成長するための機会を獲得していくことです。