クマ坊の日記

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成長が止まる人と成長し続ける人の違いは何か?

今日はビジネスパーソンの成長に関わるお話です。以前、ビジネスパーソンの成長の7割は現場での経験とお伝えしました。しかし、同じような経験をしても伸びる人と成長が止まってしまう人がいます。その違いはいったい何でしょうか?今日はビジネスパーソンの成長について解説したいと思います。

 

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 目次

 

人の成長は5ステップ

ドレイファスという学者さんが、人の成長ステップを5つのステップで説明しています。「初心者→見習い→一人前→中堅→熟達者」以下、5つのステップについて解説します。

 

初心者

字の通りです。その世界に入ったばかりの新人です。職場で何が起こっているのかが分からない状態の人です。

 

見習い

入社2〜3年年目でしょうか。職場や仕事の状況を掴むことができりようになりますが、まだ先輩や上司の指導が必要なレベルの人です。

 

一人前

未熟ながらも、とりあえず仕事を1人で完結させることができます。ミソは「とりあえず」がついている点です。

 

中堅

状況に応じて適切な対応が取れる人で、職場の中核メンバーとして働ける人です。まさに組織を支える精鋭です。

 

熟達者

速く正確に直観的に仕事の判断ができるようになります。社内外で名前が知られる職場のエースです。「○○のことはあいつに相談しろ」と言われる人です。

 

どれだけの人が成長できるのか?

企業の人材育成担当者に、組織に各ステップの人材がどれだけいるかを調べた調査があります。その調査では中堅は全体の3割。熟達者に関しては全体の1割に過ぎません。つまり、「1人前」から「中堅」に成長の第1の壁があり、「中堅」から「熟達者」への成長が第2の壁があります。

 

成長できる人とできない人の違い

ズバリ「経験から学ぶ力」の差です。同じ仕事をしていても、経験を糧にして成長できる人とそうでない人の差は、その一点に尽きます。では、経験から学ぶ力とは一体何なのでしょうか。

 

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 経験から学ぶ力の三要素

経験から学ぶ力には3つの要素があります。英語ですいません。3つあることだけ意識してください。

 

  1. ストレッチ
  2. リフレクション
  3. エンジョイメント

 

ストレッチ

問題意識を持って新しい仕事にチャレンジする姿勢のことです。未知の仕事に取り組むことで、否応無しに自分の知識やスキルを開発しなくてはいけません。組織で働いていると、自分が希望していなくても新しい仕事をしなくてはいけないことがあると思います。最初は渋々でも、責任感を持って新しい仕事に取り組むことで同じように経験を通して成長することができます。逆に新しい仕事を避けてばかりいると、自ら成長する機会を放棄していると同じです。 

 

リフレクション

これは仕事を振り返ることです。ちょっと難解なのは振り返りには2種類あります。仕事が終わってから仕事の反省をする振り返り。これを専門用語では「行為の後の省察」もう一つは、仕事の最中に「こうやった方がいいだろうか?」「違う方法を選択した方がいいだろうか?」と振り返ることです。後者を専門用語では、「行為の中の省察」と呼びます。

 

ここは大切なポイントなので、もう少し解説を加えます。私の大好きなサッカーで例えてみます。選手はゲームに入る前に監督から基本戦術を与えられます。しかし、相手があるので戦術通りに行くことはありません。選手は自分を取り囲む状況を判断しながら、瞬間瞬間のプレーを選択します。優秀な選手はプレーの選択肢が多いです。この瞬間瞬間の判断のことが「行為の中の省察」といいます。

一見同じように見える仕事の中でも、問題意識を持ってよりよいやり方を判断しているかが大切です。

 

エンジョイメント

文字通り仕事を楽しむ気持ちです。一見つまらなく見える仕事にやり甲斐や意義を見つけたりする姿勢です。新人や若手にまわってくる仕事は一見つまらなく見えるものがほとんどです。しかし、そんな仕事からも自分の成長につながる経験を獲得するためにはこのエンジョイメントが不可欠です。

天皇陛下の料理番」というドラマを知っていますか?宮内省大膳職司厨長を務めた秋山徳蔵を俳優の佐藤健さんが務めたドラマです。そのドラマの中で徳蔵はフランス料理を学ぶために洋食店に就職しますが、最初は鍋洗いばかり。あまりのキツさと、自分の理想とかけ離れているため徳蔵は鍋洗いを投げ出しそうになります。しかし、鍋の底に残ったソースを舐めることで味の勉強になったり、後工程を考えて仕事することが料理の基本であることに気づきます。鍋洗いはキツイという認識だけでは、決して獲得できなかった気づきです。


『 ストーリー of 天皇の料理番 』